色彩学
純色(色彩学)

純色とは、白や黒を含まない彩度が最も高い色の総称です。色彩学における定義や、色空間ごとの特性について解説します。
📌 主なポイント
- ✓純色は、白や黒を含まない彩度が最も高い色の総称である。
- ✓PCCS(日本色研配色体系)では、v(ビビッド)トーンが純色に相当する。
- ✓純色は原色とは異なる概念であり、特定の彩度状態を指す。
純色(じゅんしょく)とは、色彩学において、白や黒などの無彩色を含まず、その色相において最も彩度が高い状態にある色を指す総称です。純粋な色みのみで構成されていることが特徴であり、視覚的に鮮やかな印象を与えます。

色彩体系における定義
純色の扱いは、採用する色空間や表色系によって定義が異なります。一般的に、彩度が最大となる色を指しますが、その明度は体系ごとに規定されています。
- HSB(HSV)色空間: 彩度が100%の状態を純色と定義します。
- PCCS(日本色研配色体系): トーンシステムにおける「v(ビビッド)トーン」が純色に相当します。
- NCS(ナチュラルカラーシステム): 白色量および黒色量が共に0%で、純色量(彩度)が100%である色を指します。
なお、純色は「原色」とは異なる概念です。原色は色を混色するための基礎となる色を指すのに対し、純色は特定の混色状態(彩度が最大)を指す用語です。
純色と他の色の関係
純色に対して、他の要素を混色することで以下のような分類がなされます。
- 清色: 純色に白または黒を混ぜた色。白を混ぜたものを明清色、黒を混ぜたものを暗清色と呼びます。
- 濁色: 純色に灰色(無彩色)を混ぜた色。
これらの分類は、色彩調和や配色を考える際の基礎知識として利用されます。
よくある質問
純色と原色の違いは何ですか?
原色は色を生成するための基礎となる色を指すのに対し、純色は白や黒を含まない彩度が最大の色という「状態」を指す概念です。
純色に白を混ぜると何と呼ばれますか?
純色に白を混ぜたものは「明清色」と呼ばれます。
すべての色空間で純色の定義は同じですか?
いいえ、色空間や表色系によって純色の定義や明度の扱いは異なります。
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参考文献
長谷井康子『改訂版 わかる! 色彩検定2・3級問題集』新星出版社、2020年、52, 53, 59頁。