宇宙科学
クイックバード(地球観測衛星)の概要と軌道
米国のデジタルグローブ社が運用した高解像度地球観測衛星「クイックバード」の打ち上げ経緯、諸元、観測性能について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓クイックバード2は2001年10月18日にデルタIIロケットによって打ち上げられた。
- ✓パンクロマチックカメラによる地表の解像度は約60cmである。
- ✓2015年1月末に運用を終了し、大気圏へ再突入した。
クイックバード(QuickBird)は、米国のデジタルグローブ社(現マックスサー・テクノロジーズ)が所有・運用していた高解像度の地球観測衛星である。詳細な地表画像を撮影し、地理情報システム(GIS)や地図作成ソフトウェアの背景など幅広く活用された。
打ち上げの経緯
初号機であるクイックバード1号は2000年11月にロシアのプレセツク宇宙基地からコスモス3Mロケットによって打ち上げられたが、軌道投入に失敗した。その後、2001年10月18日に後継機となるクイックバード2がカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地からデルタIIロケットによって打ち上げられた。当初は高度600kmでの運用を計画していたが、初期段階で高度を450kmへ変更することにより、より高解像度での観測を実現した。クイックバード2は長年にわたり運用された後、2015年1月末に大気圏へ再突入した。
機体諸元と観測性能
ボール・エアロスペースが開発を担当した本衛星は、高解像度のパンクロマチック(白黒)カメラおよび多波長(マルチスペクトル)カメラを搭載している。天底におけるパンクロマチック画像の解像度は約60cmであり、建物や公共設備などを明瞭に識別することが可能であった。
- 打ち上げ日: 2001年10月18日
- 使用ロケット: デルタII
- 発射場: ヴァンデンバーグ空軍基地(SLC-2W)
- 軌道: 高度450kmの太陽同期軌道(軌道傾斜角98°)
- 搭載カメラ: 60cmパンクロマチックカメラ、2.4m多波長カメラ
よくある質問
クイックバードとはどのような衛星ですか?
デジタルグローブ社が運用した高解像度の地球観測衛星であり、高精細な地表写真を撮影し地図作成や地理情報システムに利用されました。
クイックバードの解像度はどのくらいですか?
パンクロマチック(白黒)カメラで約60cmの解像度を持ち、建物などを識別することが可能です。
クイックバード2はいつ運用を終了しましたか?
2015年1月末に大気圏へ再突入し、運用を終了しました。
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参考文献
- Ball Aerospace: QuickBird
- Digitalglobe: QuickBird
- Mehuron, Tamar A., Assoc. Editor (August 2008). “2008 USAF Space Almanac - Major Civilian Satellites in Military Use”. Air Force Magazine 91 (8): pp.49–50.
- DigitalGlode History - QuickBird I
- QuickBird-2. ESA eoPORTAL. 2015年2月8日閲覧.