清涼飲料
ラムネ (清涼飲料)

日本独自の「玉詰びん」と呼ばれるガラス瓶と柑橘風味が特徴の炭酸飲料、ラムネの歴史や容器の仕組み、文化について解説します。
📌 主なポイント
- ✓ラムネの名称は英語の「レモネード」に由来する。
- ✓容器である「玉詰びん」は、イギリスのハイラム・コッドが発明したコッドネックボトルがもとになっている。
- ✓内部の炭酸ガス圧を利用してガラスのラムネ玉を押し付け、密閉する仕組みを持つ。
ラムネは、ビー玉で栓をする独特の構造を持つ「玉詰びん」に詰められた、甘酸っぱい柑橘風味が特徴の炭酸飲料である。名称の由来は英語の「レモネード(lemonade)」が転訛したものであり、もともとはレモネードを詰めた瓶入り飲料であった。

歴史
1872年にイギリス人のハイラム・コッドがビー玉で栓をする容器の特許を取得した。これが「コッドネックボトル(玉詰びん)」と呼ばれる容器の原型となった。日本への伝来については諸説あり、1853年のペリー来航時に幕府の役人に提供されたという説や、長崎における「きゅうり壜」の出土などから、幕末期に西洋からもたらされたことが確認されている。明治時代以降、国内での製造が広がり、王冠栓の普及によって世界的には玉詰びんが姿を消す中、日本においては独自のスタイルとして定着し、夏の風物詩や大日本帝国海軍の嗜好品などとして親しまれてきた。

容器と開栓の仕組み
ラムネの最大の特徴である容器には、上部から約5分の2の位置にくびれが設けられており、口との間に「ラムネ玉」と呼ばれるガラス球が封入されている。飲料充填後に逆さにすることで、内部の炭酸ガス圧がラムネ玉をゴムパッキンに押し付けて密閉する仕組みになっている。

飲む際は、付属の器具(玉押し)などを用いてラムネ玉を瓶内に押し込み、内圧を逃がして開栓する。容器はリターナブル瓶として平均して複数回洗浄・再使用されてきたほか、近年では環境や分別に配慮してプラスチック製のスクリューキャップを採用した製品やPET容器を用いた製品も登場している。
風味のバリエーション
本来のレモンやライム風味のほか、イチゴ風味やメロン風味といった非柑橘系フルーツのフレーバーも登場している。また、地域やメーカーの試みとして、ワサビ風味やシソ風味、カレー風味などの変わり種ラムネも販売されている。
よくある質問
ラムネの由来は何ですか?
英語の「レモネード(lemonade)」が日本で転訛したものです。
どうやって瓶の栓をしているのですか?
内部の炭酸ガスの圧力によって、ガラスの「ラムネ玉」が口部のパッキンに押し付けられることで密閉されています。
関連記事
サイダービー玉炭酸飲料
参考文献
- 1978年、公正取引委員会景品表示指導課文書による。全国清涼飲料協同組合連合会「ラムネの定義」
- 「サイダーとラムネの違いはなんですか。」サントリーお客様センター
- US patent 129652, Hiram Codd, "Improvement in bottles", issued 1872-07-23