物理学の単位
ランキン度(温度単位)の解説
ランキン度の定義、歴史、および他の温度目盛との換算方法について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓ランキン度は絶対零度を 0 とする熱力学温度の単位である。
- ✓1859年にグラスゴー大学の物理学者ウィリアム・ランキンによって提案された。
- ✓温度の間隔はファーレンハイト度(華氏)の1度に相当する。
ランキン度(英語: degree Rankine、記号: °R または °Ra)は、熱力学温度の絶対温度目盛であるランキン温度目盛の単位である。華氏(ファーレンハイト度)と同じ温度間隔を持ち、絶対零度を 0 とする。日本語では蘭氏温度とも呼ばれる。
歴史と概要
ランキン温度目盛は、1859年にグラスゴー大学の物理学者であったウィリアム・ランキンによって提案された。1848年に提案されたケルビン温度目盛と同様に、ランキン温度目盛の 0 は絶対零度を基準としている。しかし、その1度の温度間隔はセルシウス温度(摂氏)ではなく、ファーレンハイト度(華氏)の1度に相当するように定義されている。
表記と記号
通常の記号は °R であるが、頭文字が同じであるレーマー度やレオミュール度と区別するために °Ra と表記されることもある。また、国際単位系(SI)のケルビンとの類似性から、単位を単に「ランキン」と呼び、度の記号(°)を省略して用いる場合もある。
他の温度目盛との換算
ランキン温度目盛と他の主要な温度目盛との換算関係は以下の通りである。
- セルシウス度 (°C):
[°C] = ([°R] − 491.67) × 5/9または[°R] = ([°C] + 273.15) × 9/5 - ファーレンハイト度 (°F):
[°F] = [°R] − 459.67または[°R] = [°F] + 459.67 - ケルビン (K):
[K] = [°R] × 5/9または[°R] = [K] × 9/5
温度の間隔については、1 °R = 1 °F = 5/9 °C = 5/9 K の関係が成り立つ。
利用分野
ランキン温度目盛は、主に一部の工学分野において、熱計算を華氏の単位系で行う必要がある場合に使用されている。
よくある質問
ランキン度とは何ですか?
絶対零度を 0 とし、華氏と同じ温度間隔を持つ熱力学温度の単位です。
誰がランキン温度目盛を提案しましたか?
1859年にグラスゴー大学の物理学者ウィリアム・ランキンが提案しました。
ランキン度の記号は何ですか?
通常は °R で表され、他の単位と区別するために °Ra と表記されることもあります。
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参考文献
- Balmer, Robert (2011). Modern Engineering Thermodynamics. Oxford: Elsevier Inc.
- Pauken, Michael (2011). Thermodynamics For Dummies. Indianapolis: Wiley Publishing Inc.
- Thompson, Ambler (2008). Guide for the use of the International System of Units (SI). NIST.