気象学

地域特別気象中枢の役割と世界的な気象観測網

地域特別気象中枢の役割と世界的な気象観測網
世界気象機関(WMO)によって指定された地域特別気象中枢(RSMC)の組織構造、地域特化型および活動特化型の機能について詳しく解説する専門記事。

📌 主なポイント

  • 地域特別気象中枢(RSMC)は世界気象機関(WMO)の合意に基づき指定される。
  • 機能により「地域特化型」と「活動特化型」の2つに大別される。
  • 日本の気象庁は北西太平洋における地域特化型RSMCおよび太平洋台風センターとしての任務を担っている。

地域特別気象中枢(英語: Regional Specialized Meteorological Centre、略称: RSMC)は、世界気象監視計画(WWW)の一環として世界気象機関(WMO)の会合で合意され、指定された気象機関の総称である。WMOの特定のプログラムに関連する気象情報や注意報、警報を作成、収集、配信する任務を委託されている。

概要と分類

RSMCの機能は大きく2つに大別される。1つは特定の地理的領域を管轄する地域特化型RSMCであり、もう1つは特定の気象現象や災害対応などの任務に特化した活動特化型RSMCである。

地域特化型RSMC

世界各地に設置されている地域特化型の気象中枢は、世界気象中枢と国家気象中枢の間で気象資料の形式調整や全地球的気象データの提供を行う。また、管轄地区内における12時間から48時間先の気象状況の分析および予測データを提供するほか、災害や戦争などにより地区内の国家気象中枢が業務遂行不能となった場合に支援を行う任務を担っている。

活動特化型RSMC

活動特化型RSMCは、主に熱帯低気圧プログラムおよび環境緊急対応プログラムにおいて専門的な役割を果たす。熱帯低気圧プログラムにおいては、北西太平洋の台風センター(日本の気象庁などが担当)をはじめとする各海域の専門センターが、熱帯低気圧の監視や警報の発表を行っている。また、環境緊急対応プログラムでは、国境を越えるような大規模な環境災害に備え、大気の輸送や沈着、分散をモデル化して運用する体制が整えられている。

よくある質問

地域特別気象中枢(RSMC)とは何ですか?
世界気象機関(WMO)の会合における合意に基づき指定された気象機関の総称であり、特定の気象情報の作成や配信を行う任務を委託されています。
RSMCはどのような種類に分類されますか?
地理的な領域を担当する「地域特化型RSMC」と、熱帯低気圧や環境緊急対応などの特定の活動を担当する「活動特化型RSMC」の2つに大別されます。
日本の気象庁はどのような役割を担っていますか?
日本の気象庁は、アジア地区の地域特化型RSMCとしての役割に加え、北西太平洋および南シナ海を対象とする太平洋台風センター(活動特化型RSMC)などの任務を担っています。

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参考文献

  • WMO (2007年12月10日). “Manual on the Global Data-Processing and Forecasting System (WMO-No.485)”. p. 12. 2012年4月4日閲覧。
  • ブリタニカ国際大百科事典小項目事典. “地域特別気象センター”. コトバンク. 2016年8月15日閲覧。
  • “気象災害の防止に向けた協力”. 気象庁. 2016年8月15日閲覧。