令和4年豪雪の記録と気象学的特徴

📌 主なポイント
- ✓2021年12月下旬から2022年3月上旬にかけて日本列島で記録的な大雪が発生した。
- ✓滋賀県彦根市では観測史上最多となる24時間降雪量68cmを記録した。
- ✓総務省消防庁によると、期間中の人的被害は死者97人、負傷者1,594人となった。
2021年(令和3年)12月下旬から2022年(令和4年)3月上旬にかけて、南西諸島を除く日本列島は記録的な大雪に見舞われました。日本海側を中心に各地で観測史上最多の積雪や降雪量を記録し、交通機関の麻痺や人的・住家被害が発生しました。

気象状況の推移
冬を通じて強い冬型の気圧配置や日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)、南岸低気圧などの影響により、日本国内の広範囲で断続的に大雪となりました。
2021年12月
JPCZの影響を受けて西日本を中心に大雪となり、滋賀県彦根市では27日までの24時間降雪量が観測史上最多となる68cmを記録しました。名神高速道路や北陸自動車道の通行止めが発生し、国道8号では大規模な車両の立ち往生が起きました。また、北日本でも青森市などで12月としては記録的な積雪となりました。
2022年1月
寒気や低気圧の影響により、関東地方や東海地方でもまとまった雪が降りました。東京都心で10cmの積雪を観測し、東京23区や千葉県全域に大雪警報が発令されました。北海道では暴風雪により稚内市などが一時孤立状態となり、JR北海道で大規模な運休が発生しました。
2022年2月
北海道や北陸地方、近畿地方北部などで記録的な大雪となりました。札幌市周辺では石狩湾からの発達した雪雲により記録的な短時間大雪となり、交通網が長期間にわたって麻痺しました。また、新潟県津南町では2月下旬に最大積雪が4メートルを超えました。
大雪の要因
寒帯ジェット気流が日本付近で大きく蛇行したことにより、繰り返し強い寒気が流れ込みました。この背景には、ラニーニャ現象や北極付近の極渦の南下が影響したと考えられています。また、平年よりも日本海の水温が高かったため、爆弾低気圧や極低気圧が日本海側で度々発生し、降雪を強める要因となりました。
被害状況
総務省消防庁のまとめによると、2021年11月1日から2022年3月31日までの期間における全国の被害は以下の通りです。
- 人的被害:死者97人、負傷者1,594人(重傷580人、軽傷1,014人)
- 住家被害:全壊7棟、半壊12棟、一部破損598棟、床上浸水1棟、床下浸水6棟