通貨
リアル (通貨単位)
中東諸国を中心に用いられている通貨単位「リアル(リヤル)」の名称の由来、各国における使用状況、通貨記号やUnicodeへの対応について解説します。
📌 主なポイント
- ✓リアル(リヤル)は主に中東諸国で用いられている通貨単位である。
- ✓語源はスペイン語やポルトガル語で「王の」を意味する形容詞「real」に由来する。
- ✓Unicodeでは従来のリヤル記号(U+FDFC)に加え、Unicode 17.0でサウジアラビア・リヤル用のシンボル(U+20C1)が追加されている。
リアル(アラビア語: ريال riyāl, ペルシア語: ریال riyāl, 英語: rial, riyal)は、主に中東諸国などで使用されている通貨単位である。日本語や英語などの音写には揺れが見られるが、各国の慣習に応じて使い分けられている。
名称の由来
中東各地で使われるリアルという名称はアラビア語に由来する。さらにその語源をたどると、スペインの古い通貨であるレアル(real)や、ブラジルの通貨レアル(real)と同様に、スペイン語およびポルトガル語で「王の」を意味する形容詞「real」に行き着く。この語は英語の「ロイヤル(royal)」に相当する。
通貨記号と符号化
リアルやリヤルの共通の通貨記号としては、「R」や「Rls」(rials/riyalsの略)が用いられる。また、各国固有のアラビア文字による略記やISO 4217コード、英語の国名頭文字にRを組み合わせた表現などが使用される。
デジタル文字コードのUnicodeにおいては、従来から互換文字としてリヤル記号(Rial Sign: U+FDFC 「﷼」)が定義されている。これはペルシア語で一般的に「ریال」と記述するのと等価である。さらに、サウジアラビア・リヤルについては新しいシンボルが定められ、Unicode 17.0においてU+20C1「Saudi Riyal Sign」として追加されている。
各国のリアルおよびリヤル
現在および過去において、リアルやリヤルを名称に含む主な通貨は以下の通りである。
| 国 | 通貨名 | 英語表記 | ISO 4217 | 補助通貨 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| イエメン | イエメン・リアル | Yemeni rial | YER | = 100フィルス | = 40ブクシャ(廃止) |
| イラン | イラン・リヤル | Iranian rial | IRR | = 100ディナール | - |
| オマーン | オマーン・リアル | Omani rial | OMR | = 1000バイサ | 1970年までは200バイサ |
| カタール | カタール・リヤル | Qatari riyal | QAR | = 100ディルハム | - |
| サウジアラビア | サウジアラビア・リヤル | Saudi riyal | SAR | = 100ハラーラ | = 20ギルシ(廃止) |
| チュニジア | チュニジア・リアル | Tunisian rial | - | - | 1891年まで使用 |
| モロッコ | モロッコ・リアル | Moroccan rial | - | - | 1822年–1921年use |
| ヒジャーズ | ヒジャーズ・リヤル | Hejaz riyal | - | - | 1916年–1925年使用 |
類似の名称を持つ通貨
綴りや響きが類似しているものの、歴史的・地域的な背景が異なる通貨として以下のようなものが挙げられる。
- レアル (real):ブラジルの通貨。リアルと同様にスペイン語・ポルトガル語の「王の」を語源とする。
- リエル (riel):カンボジアの通貨。
- リアール:フランス革命期頃までフランスやオーストリア領ネーデルラント(ベルギー)などで鋳造されていた銀貨・銅貨。
よくある質問
リアルという通貨名の由来は何ですか?
スペイン語やポルトガル語で「王の」を意味する形容詞「real」に由来しており、ブラジルの通貨レアルと同語源です。
現在リアルを導入している代表的な国はどこですか?
イラン、サウジアラビア、オマーン、カタール、イエメンなどが挙げられます。
Unicodeにはどのようなリアル関連の記号が定義されていますか?
互換文字であるリヤル記号(U+FDFC)のほか、Unicode 17.0ではサウジアラビア・リヤル用のシンボル(U+20C1)が追加されています。
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レアル (通貨)リエルイラン・リヤルサウジアラビア・リヤルISO 4217
参考文献
- Unicode, Inc. (2025). "Currency Symbols", The Unicode Standard, Version 17.0.