経済・通貨

カンボジアの法定通貨リエルの歴史と経済的背景

カンボジアの法定通貨リエルの歴史と経済的背景
カンボジアの公定通貨であるリエルについて、その歴史、発行の経緯、経済的実態、紙幣や硬貨の種類を解説します。

📌 主なポイント

  • リエルはカンボジアの公定通貨であり、通貨コードはKHRである。
  • ポル・ポト政権下の民主カンプチア時代に貨幣制度は一旦廃止されたが、1980年に復活した。
  • 国内の経済活動では、リエルとともに米ドルも広く流通している。

リエル(クメール語: រៀល、Riel)は、カンボジア王国における公定通貨である。通貨記号は「៛」であり、ISO 4217のコードは「KHR」に定められている。発行元はカンボジア国立銀行である。

リエル紙幣
リエル

歴史

カンボジアの通貨制度は、激しい政治変動の歴史とともに大きく変化してきた。1953年の独立前後からフランス領インドシナの流れをくむ通貨が使用され、初期には補助単位としてサンチームが導入されたのち、1959年にセンへと置き換えられた。

しかし、ポル・ポト政権下の民主カンプチア時代(1975年〜1979年)には貨幣自体が廃止された。その後、1978年のベトナム軍侵攻を経て、1980年4月にカンボジア国立銀行のもとでリエルが復活した。

経済における流通実態

カンボジア国内では、公務員の給与が原則としてリエルで支払われるほか、地方の現金所得が低い地域や小口の取引において広く利用されている。一方で、都市部の中産階級や富裕層の間では米ドルが広く使用されており、日常の経済活動において米ドルとリエルが併用されているのが実状である。

紙幣と硬貨

これまでに多様な額面の紙幣や硬貨が発行されている。紙幣には通常の流通紙幣のほか、国王の即位記念などの記念紙幣も含まれる。また、日本の援助によって建設された橋梁がデザインされた紙幣が存在するなど、国際協力の歴史を反映した券面も見られる。

よくある質問

リエルを発行している中央銀行は何ですか?
カンボジア国立銀行が発行しています。
リエルの通貨記号は何ですか?
「៛」です。

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カンボジアの経済米ドル

参考文献

カンボジア国立銀行公式サイト、各種経済統計資料