理科年表:国立天文台が編纂する自然科学のデータブック
📌 主なポイント
- ✓1925年に創刊された、国立天文台編纂の自然科学データブックである。
- ✓暦部、天文部、気象部、物理・化学部、地学部、生物部、環境部で構成されている。
- ✓2025年に創刊100周年を迎えた。
- ✓掲載データは信頼性を重視し、業績として認められたものに限定されている。
理科年表(りかねんぴょう、英語: Chronological Scientific Tables)は、国立天文台が編纂し、丸善出版から発行されている自然科学に関する総合データ集である。1925年の創刊以来、天文学、物理学、化学、地学、生物学、環境科学など多岐にわたる分野の基礎データを収録し、研究者や学生、科学に関心を持つ幅広い層に利用されている。
歴史と背景
1923年、東京天文台(現・国立天文台)の神田茂が中心となり、日本独自の本格的な天体暦編纂が計画された。当時の海軍省との調整を経て、1925年2月20日に創刊された。創刊当初は、気象学者の岡田武松、物理学者の中村清二、化学者の松原行一、地理学者の山崎直方、地震学者の今村明恒らが監修に携わった。
発行当初は和暦が用いられていたが、2019年の改元を機に西暦表記へと統一された。また、1941年、1944年、1945年、1946年、1960年版は発行が見送られた歴史がある。2025年には創刊100周年を迎えた。
構成と内容
理科年表は、暦部、天文部、気象部、物理・化学部、地学部、生物部、環境部、および附録で構成されている。生物部は1984年版から、環境部は2005年版から新たに追加された。各分野のデータは信頼性を重視して選定されており、業績として認められた数値のみが記載される方針をとっている。
附録には、ノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の受賞者リストや、理学上の公式集、単位換算表などが含まれている。天体観測データについては、膨大な情報量に対応するため、ダイジェスト形式での掲載や最新の宇宙研究トピックスの紹介が行われている。
信頼性と課題
理科年表は高い信頼性を誇る一方で、歴史的なデータについては検証が続けられている。例えば、過去の版に記載されていた歴史地震の西暦換算や、特定の自然災害の記録については、後の研究により誤記が指摘され、改訂が行われるケースがある。研究者が論文等で引用する際には、最新版のデータを確認することが推奨されている。
普及活動
近年では、科学への関心を高めるため、アニメやメディアコンテンツとタイアップしたキャンペーンを積極的に展開している。対象書店でのオリジナルカバー配布やグッズプレゼントなどが実施されており、若年層への普及も図られている。
よくある質問
理科年表は誰が編纂していますか?
理科年表にはどのような分野が掲載されていますか?
過去の版のデータに誤りがある場合はどうなりますか?
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参考文献
- 国立国会図書館月報2025年1月号(国立国会図書館)
- プレイバック理科年表 第1回 第1冊『理科年表』のはじまり - 理科年表
- 『理科年表2026』2025年11月28日発売! 科学データブック『理科年表』創刊100周年! - 共同通信PRワイヤー
- 1537年メキシコ津波は「幻」 理科年表1959年版改訂で誤記 - 毎日新聞
- 早川由紀夫, 小山真人「1582年以前の火山噴火の日付をいかに記述するか-グレゴリオ暦かユリウス暦か?」『地學雜誌』第106巻第1号、1997年。