政治学
ロバート・ダール:アメリカの著名な政治学者

ポリアーキーや多元論の概念で知られるアメリカの政治学者、ロバート・ダールの生涯、業績、主要な著作について解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓ロバート・ダールは1915年12月17日に生まれ、2014年2月5日に死去した政治学者である。
- ✓イェール大学の教授として長く教鞭をとり、アメリカ政治学会の会長も務めた。
- ✓多元論やポリアーキーという概念を提唱し、現代民主主義論に大きな影響を与えた。
ロバート・アラン・ダール(Robert Alan Dahl、1915年12月17日 - 2014年2月5日)は、アメリカ合衆国の政治学者である。イェール大学の名誉教授であり、スターリング記念寄付講座教授を務めた。現代政治学において多元主義(多元論)や「ポリアーキー」といった概念を提唱し、大きな影響を与えた。

経歴
1915年12月17日にアイオワ州で生まれた。ワシントン大学を卒業後、1940年にイェール大学大学院で博士号(Ph.D.)を取得した。アメリカ農務省での勤務や兵役を経て、1946年からイェール大学で教鞭をとり始め、1986年に退官した。学術団体としては、1966年から1967年までアメリカ政治学会の会長を務めた。1995年にはヨハン・スクデ政治学賞を受賞している。2014年2月5日、コネティカット州ハムデンで死去した。
政治学における主要な業績
ダールは、アメリカ合衆国の政治体制や民主主義の実態に関する実証的な研究で知られている。1960年代には、C・ライト・ミルズのエリート主義的な権力論に対して、都市の権力構造に関するケーススタディを通じて異議を唱えた。ミルズがアメリカ社会は少数の一致団結したエリートによって支配されていると主張したのに対し、ダールは権力が複数のグループ間に分散している「多元論」的な構造があると論じた。
また、近代国家における現実的な民主主義の形態を説明するために「ポリアーキー」という概念を提唱した。これは、自由で公正な選挙、表現や結社の自由、包括的な投票権などが保証された政治体制を指すものであり、完全な民主主義の理想とは異なるものの、複数の政治的中心が存在する体制として分析された。
主要な著作
- 『統治するのはだれか』(1961年)
- 『ポリアーキー』(1971年)
- 『民主主義とその批判』(1989年)
- 『アメリカ憲法は民主的か』(2001年)
よくある質問
ロバート・ダールとはどのような人物ですか?
アメリカの政治学者であり、イェール大学の名誉教授を務めました。多元論やポリアーキーの概念の提唱者として知られています。
「ポリアーキー」とは何ですか?
自由で公正な選挙や表現の自由などが保証され、権力の中心が複数存在する政治体制を指すダールの概念です。
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参考文献
1. https://politicalscience.yale.edu/news/robert-dahl-sterling-professor-emeritus-political-science-passes-away
2. https://www.asahi.com/articles/ASG290TYWG28UEHF00H.html