科学技術・数学
量(概念)の定義・分類・計量法における位置づけ

科学や計量法における「量(quantity)」の定義、物理量、離散量と連続量、物象の状態の量に関する解説。
📌 主なポイント
- ✓JIS Z8000-1において、量は数と計量参照の組合せとして表される大きさを持つ性質と定義されている。
- ✓最小量が存在する量を離散量、存在しない量を連続量と呼ぶ。
- ✓日本の計量法では、重要な物象の状態の量として89量が規定されている。
量(りょう、英: quantity、独: Quantität)とは、広辞苑において測定の対象となるものの大・小や多・小とされる概念である。
定義と規格
日本産業規格(JIS)Z8000-1では、量は「数と計量参照との組合せとして表すことができる大きさをもつ、現象、物体又は物質の性質」と定義されている。また、JIS Z8103では「現象、物体又は物質の持つ属性で、定性的に区別でき、かつ、定量的に決定できるもの」とされている。
量の分類
量はその性質や取りうる値の種類によっていくつかの種類に分類される。
離散量と連続量
個数や貨幣のように分割できない最小量が存在する量は離散量(または分離量)と呼ばれ、整数に対応する。一方、最小量が存在しない量は連続量と呼ばれ、実数に対応する。
加法的な量と非加法的量
質量や体積のように、部分の量の和が全体の量となるものは加法的な量(示量性の量)と呼ばれる。これに対し、温度や圧力などは加法的ではない量(示強性の量)として区別される。
物象の状態の量
日本の計量法では、取引や証明、産業、学術などの分野で重要な役割を果たす事象等として89の物象の状態の量を規定している。このうち「長さ」「質量」「時間」などを含む72の量(典型72量)については、計量法が定める法定計量単位を使用することが義務付けられている。
よくある質問
量とは何ですか?
現象、物体または物質の持つ属性であり、大きさや多寡を定量的に決定できるものです。
離散量と連続量の違いは何ですか?
離散量は最小の単位が存在し整数に対応する量であり、連続量は最小量が存在せず実数に対応する量です。
物象の状態の量とは何ですか?
日本の計量法において、取引や証明、産業などの分野で重要な機能を期待されている計量の対象となる量のことです。
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単位国際単位系計量法物理量
参考文献
- 広辞苑第六版「りょう【量】」
- JIS Z8000-1 量及び単位-第1部:一般
- JIS Z8103 計測用語
- 計量学-早わかり 第3版、産業技術総合研究所計量標準総合センター