物理学

重力波の物理学と観測の歴史

重力波の物理学と観測の歴史
一般相対性理論が予言した重力波の物理的性質、検出実験の歴史、および直接検出に至るまでの経緯を解説する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • ✓重力波は1916年にアルベルト・アインシュタインによって一般相対性理論に基づいて予言された。
  • ✓2016年2月に、LIGOチームが2015年9月に検出した「GW150914」の成果を発表し、重力波の直接検出に初めて成功した。
  • ✓連星パルサーの観測を通じて、重力波の存在は間接的に示されていた。

重力波(じゅうりょくは、英: gravitational wave)は、時空の曲率の時間変動が波動として光速で伝播する物理現象である。1916年にアルベルト・アインシュタインが一般相対性理論に基づいてその存在を予言した。

アインシュタイン方程式
アインシュタイン方程式

流体力学における重力波とは異なり、一般相対性理論における重力波は時空そのものの歪みが伝わる現象を指す。巨大質量を持つ天体が加速度運動をする際に強く発生する。

重力波の性質と検出の原理

重力波の振幅は非常に小さいため、人工的に作り出して観測することは極めて困難である。そのため、波源は宇宙空間の天体現象に求められる。

+モードに偏極した重力波のリング状にある粒子に及ぼす影響
+モードに偏極した重力波のリング状にある粒子に及ぼす影響

検出方法の一つである干渉計型検出器では、マイケルソン干渉計を用いて重力波通過時の微小な距離差を検知する。レーザー光を直交する二方向に分け、時空の歪みに応じて変化する反射鏡の位置を干渉縞の変化から測定する。

×モードに偏極した重力波のリング状にある粒子に及ぼす影響
×モードに偏極した重力波のリング状にある粒子に及ぼす影響

検出の歴史

1974年、ジョゼフ・テイラーとラッセル・ハルスが連星パルサーPSR B1913+16を発見し、その軌道周期の減少が重力波によるエネルギー損失と一致することを確認したことで、間接的な証拠が得られた。その後、2016年2月にLIGOチームが2015年9月14日に観測されたブラックホール連星の合体による重力波「GW150914」の検出を発表し、直接検出が達成された。

よくある質問

重力波とは何ですか?
時空の曲率の時間変動が波動として光速で伝播する物理現象です。
重力波はいつ最初に直接検出されましたか?
2016年2月に、2015年9月14日に観測された事象(GW150914)の検出が発表されました。

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参考文献

アルベルト・アインシュタイン 『一般相対性理論』 / LIGO Scientific Collaboration 関連発表資料