地理
相模川:山梨・神奈川を流れる一級河川の概要

山梨県と神奈川県を流れる一級河川、相模川の地理、歴史、利水、および流域の特徴について解説します。
📌 主なポイント
- ✓水源は山梨県山中湖村の山中湖で、標高は約981m。
- ✓山梨県内では「桂川」、河口付近では「馬入川」とも呼ばれる。
- ✓神奈川県内では相模ダム、津久井湖、宮ヶ瀬ダムなどが整備され、重要な水がめとなっている。
相模川(さがみがわ)は、山梨県および神奈川県を流れる相模川水系の本流であり、国土交通省により指定された一級河川です。山梨県南都留郡山中湖村にある山中湖を水源とし、神奈川県平塚市と茅ヶ崎市の境界付近で相模湾へと注ぎます。全長は約113km、流域面積は1,680km²に及びます。
名称の変遷
相模川は流域によって呼び名が異なります。山梨県内では「桂川(かつらがわ)」と呼ばれます。この名称の由来には諸説あり、かつて流域に桂の大木が茂っていたことに由来するという説や、地名に由来するという説などがありますが、定かではありません。また、河口付近では「馬入川(ばにゅうがわ)」とも呼ばれます。古くは「鮎川」とも称され、鮎漁が盛んな川として知られていました。

地理と流域
水源である山中湖は標高約981mに位置します。川は富士山北麓の水を集めながら山梨県内を東へ流れ、神奈川県に入ると相模湖や津久井湖といったダム湖を経て、相模平野を南下します。上流部では富士山の噴火活動に関連した地形が見られ、下流部では河岸段丘や沖積平野が発達しています。

利水と治水
相模川は神奈川県における重要な水資源として活用されています。1938年に開始された河水統制事業以降、相模ダム、城山ダム、宮ヶ瀬ダムなどが建設され、これらが導水路で連結されることで、県内の都市部へ安定した供給を行っています。また、津久井湖と城山湖を利用した揚水発電が行われている点も特徴です。

歴史的な出来事
相模川は古くから地域生活と密接に関わってきましたが、同時に洪水被害の歴史も抱えています。明治時代以降も暴風雨による堤防決壊や浸水被害が記録されています。また、交通の要所として橋梁の建設が進められ、かつての渡船場は次第に姿を消しました。
よくある質問
相模川の源流はどこですか?
山梨県南都留郡山中湖村にある山中湖です。
なぜ山梨県では桂川と呼ばれるのですか?
かつて流域に桂の大木が茂っていたことに由来するという説や、地名に由来するという説などがありますが、正確な由来は定かではありません。
相模川はどこに注ぎますか?
神奈川県の平塚市と茅ヶ崎市の境界付近から相模湾に注ぎます。
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参考文献
- 国土交通省水管理・国土保全局「日本の川 - 関東 - 相模川」
- 岩佐忠雄『北富士すそのものがたり』富士五湖史友会、1967年。
- 相模川流域誌編纂委員会『相模川流域誌』国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所、2010年。