文化・芸術
作家の定義と歴史的変遷
芸術作品の制作を行う「作家」の定義、歴史的な言葉の変遷、および様々な分野における用例について詳しく解説します。
📌 主なポイント
- ✓作家とは、詩歌、小説、絵画などの芸術作品を制作・職業とする人物を指す。
- ✓明治期以降に「作家」という言葉が一般的に使われるようになり、文芸評論の隆盛とともに小説家を意味することが増えた。
- ✓正岡子規の『作家評家』(1896年)が初出の実例の一つとされる。
作家(さっか)とは、詩歌、詩文、小説、絵画、書画などの芸術作品の制作をする人、またはそれを職業とする人を指す言葉である。現代においては、特に小説家を指して用いられることが多い。
歴史的変遷
上代以来、日本語では作品を作る人を「作者」と称していた。しかし、江戸時代に入ると「作者」は主に芝居狂言の作者を指すようになり、明治期になってから新しい用語として「作家」が用いられるようになった。文芸評論の隆盛に伴い、特に小説家を意味することが多くなったとされる。初出の実例としては、正岡子規の『作家評家』(1896年)における「作家たらざれば評家たる能はずと言ひしこと」という文言が知られている。
さまざまな分野における「作家」
文学の領域に留まらず、多様な創作活動を行う職業や人物に対しても「作家」という表現が用いられる。主な例には以下のようなものがある。
- 陶芸作家
- 彫刻家
- 映像作家
- 書道家
- 模型作家(プロモデラー)
- フィギュア作家
- 人形作家
- 折り紙作家
- パズル作家
- ゲーム作家(コンピュータゲーム開発者、ゲームクリエイターなど)
- クイズ作家
その他の用例
芸術作品の創作者以外にも、「作家」という言葉や同音の語にはいくつかの用例が存在する。1948年に小谷剛によって創刊された文芸同人誌『作家』は1991年に廃刊となったが、その後有志により創刊された『季刊作家』に継承された。また、財産を蓄えて立派に一家を興すことを意味する場合や、禅宗において頭がよく利口な僧、すぐれた力量のある僧を指す場合もある。
よくある質問
「作家」と「作者」の違いは何ですか?
上代以来「作者」が広く使われていましたが、江戸期には芝居狂言の作者を指すようになり、明治期以降に新しい用語として「作家」が使われるようになりました。現代では「作家」は小説家や各種芸術作品の創作者全般を指すことが多くなっています。
「作家」という言葉の歴史的な初出はいつですか?
文献上の初出の実例として、正岡子規が1896年(明治29年)に発表した『作家評家』の中にある文言が知られています。
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参考文献
コトバンク 「作家(サッカ)とは? 意味や使い方」 https://kotobank.jp/word/%E4%BD%9C%E5%AE%B6-510921