河川
桜川 (茨城県南西部)

茨城県の桜川市から土浦市にかけて流れる利根川水系の一級河川、桜川についての解説。歴史的背景や地理的特徴、名所としての側面を紹介します。
📌 主なポイント
- ✓桜川は茨城県を流れる利根川水系の一級河川である。
- ✓水源は桜川市の鏡ヶ池であり、土浦市で霞ヶ浦に合流する。
- ✓桜川市磯部地区の山桜は、国の名勝および天然記念物に指定されている。
桜川(さくらがわ)は、茨城県の南西部を流れる利根川水系の一級河川である。桜川市北部の鏡ヶ池を水源とし、南へ流下して土浦市のJR土浦駅付近で霞ヶ浦(西浦)に注ぐ。

地理と歴史
桜川の名称は、磯部稲村神社付近でサクラの花びらが川面に浮かぶ様子に由来すると伝えられている。この地域は古くから桜の名所として知られ、世阿弥の謡曲『桜川』の舞台としても名高い。茨城県内には水戸市を流れる那珂川水系の「桜川」も存在するが、これは徳川光圀が利根川水系の桜川から桜を移植し、その名を冠したことに由来する。
地質学的な観点では、約2万年前まで鬼怒川の本流が現在の桜川の流路を通り、霞ヶ浦方面へ流れていた時期があり、その際に大規模な峡谷が形成された。
名勝と天然記念物
桜川市磯部地区の磯部稲村神社参道周辺は、国の名勝および天然記念物「桜川のサクラ」として指定されている。ここには桜川匂、樺匂、初重桜、初見桜、大和桜、源氏桜、白雲桜、薄毛桜、青桜、青毛桜、梅鉢桜といった多種多様な山桜が自生している。


災害と事故
1938年(昭和13年)6月29日の集中豪雨では、土浦町(現・土浦市)大町地内で堤防が決壊し、市街地が浸水する被害が発生した。また、1943年(昭和18年)には、常磐線の第1桜川橋りょう付近で列車三重衝突事故が発生し、客車が川へ転落する惨事となった。
よくある質問
桜川の名前の由来は何ですか?
磯部稲村神社付近で、サクラの花びらが川面に浮かぶ美しい様子から命名されたと伝えられています。
水戸市にも同じ名前の川があるのはなぜですか?
徳川光圀が、利根川水系の桜川から桜の木を水戸へ移植し、その名にちなんで命名したためです。
桜川の長さはどれくらいですか?
河川の延長は63.41kmです。
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霞ヶ浦利根川桜川市土浦市
参考文献
- 国土交通省国土技術政策総合研究所「霞ヶ浦とその流域の概要と水環境に関わる課題」
- 桜川市公式ホームページ「桜川市観光ガイド」
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典8 茨城県』
- 山崎睦男『茨城の天然記念物―緑の憩いをたずねて―』