無機化学
水酸化サマリウム(III)の化学的特性と性質

水酸化サマリウム(III)(Sm(OH)3)の化学式、物理的性質、および加熱による分解過程について解説します。
📌 主なポイント
- ✓化学式は Sm(OH)3 である。
- ✓加熱によりオキシ水酸化サマリウム(III)を経て酸化サマリウム(III)に分解する。
- ✓酸と反応してサマリウム塩を生成する。
- ✓外観は黄色の固体である。
水酸化サマリウム(III)は、化学式 Sm(OH)3 で表される無機化合物です。希土類元素であるサマリウムの安定な水酸化物であり、黄色の固体として存在します。

化学的性質
水酸化サマリウム(III)は、酸と反応することで対応するサマリウム塩を生成する性質を持っています。また、熱に対しては段階的な分解過程を示します。
- 加熱分解: 加熱を行うと、まずオキシ水酸化サマリウム(III)(SmO(OH))へと分解されます。
- さらなる加熱: さらに高温で加熱を継続すると、最終的に酸化サマリウム(III)(Sm2O3)が生成されます。
物理的データ
標準状態(25°C、100kPa)において、本物質は黄色の固体として観測されます。モル質量は約201.386 g/molです。
安全性
本物質は皮膚や眼に対して刺激性や腐食性を持つ可能性があるため、取り扱いには適切な防護具の使用が必要です。GHS分類においては、皮膚腐食性や重篤な眼損傷を引き起こす危険性が指摘されています。
よくある質問
水酸化サマリウム(III)を加熱すると何になりますか?
加熱の程度により、まずオキシ水酸化サマリウム(III)(SmO(OH))に分解し、さらに加熱を続けると酸化サマリウム(III)になります。
水酸化サマリウム(III)の化学式は何ですか?
化学式は Sm(OH)3 です。
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参考文献
《无机化学丛书》. 第七卷 钪 稀土元素. 易宪武 等主编. 科学出版社. P168~171.