地質学
砂の地質学的定義と特性

砂の地質学的な定義、粒径による分類、構成鉱物、および自然界における堆積環境や人間社会での利用について解説します。
📌 主なポイント
- ✓砂の粒径は地質学的に2mmから1/16mm(62.5μm)と定義されている。
- ✓砂の主な構成鉱物は石英であり、母岩の推定に役立つ。
- ✓砂はコンクリートの原料や滑り止めなど、建設・産業分野で広く利用される。
地質学において砂(英: sand)とは、岩石が風化・侵食・運搬される過程で生じた砕屑物(さいせつぶつ)のうち、特定の粒径範囲を持つ粒子を指します。一般的に、礫(れき)よりも細かく、シルトよりも粗い粒子として定義されます。
粒径による分類
砂の粒径は、学術的には2ミリメートル (mm) から1/16ミリメートル(62.5マイクロメートル)の範囲とされています[1][2]。この範囲内で、粒子の大きさによってさらに細かく分類されます。
| 名称 | 粒径範囲 |
|---|---|
| 極粗粒砂 | 2 mm - 1 mm |
| 粗粒砂 | 1 mm - 0.5 mm |
| 中粒砂 | 0.5 mm - 0.25 mm |
| 細粒砂 | 0.25 mm - 0.125 mm |
| 極細粒砂 | 0.125 mm - 0.0625 mm |


構成と成因
砂は主に岩片や鉱物片から構成されます。最も一般的な構成鉱物は石英であり、その他に長石や有色鉱物が含まれることもあります。また、サンゴや貝殻などの石灰質の破片が砂として堆積する場合もあります。砂の構成鉱物を分析することは、その供給源となった母岩を特定する上で重要な手がかりとなります。



堆積環境と地形
砂は、河川の下流、河口、海岸、砂漠、海底など、多様な堆積環境で見られます。これらの環境において、砂が堆積することで砂丘、砂州、砂嘴といった特徴的な地形が形成されます。

主な利用法
砂は人間社会において広く利用されています。建設分野ではコンクリートの原料として不可欠であり、その他にも鉄道の滑走防止、道路の凍結防止、消火剤、さらには砂時計や芸術素材(サンドアート)としても活用されています。また、加熱乾燥させた「焼砂」は、小動物の敷砂やゴルフ場のメンテナンスなど、特定の用途で利用されます。
よくある質問
砂と砂利の違いは何ですか?
地質学的な定義において、砂は2mmから1/16mmの粒子を指しますが、砂利はそれよりも大きな礫(れき)を含む堆積物を指します。
砂はどのようにして作られますか?
岩石が風化、侵食、運搬される過程で細かく砕かれることで生成されます。また、生物の遺骸(貝殻やサンゴ)が破砕されて砂になることもあります。
焼砂とは何ですか?
砂を加熱処理して乾燥させ、水分や雑菌、雑草の種子などを除去したものです。主に園芸や小動物の飼育、建設資材として利用されます。
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参考文献
- 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、143頁。
- 地学団体研究会新版地学事典編集委員会編『地学事典』(新版)平凡社、1996年。