芸術

中国絵画における山水画の歴史と技法

中国絵画における山水画の歴史と技法
中国で発達した絵画のジャンルである山水画の歴史的変遷、代表的な巨匠、描法、および表現の解釈について詳しく解説する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • 山水画は中国で発達した絵画のジャンルであり、現実の景色の再構成や創造された景色を多く描く。
  • 4世紀頃には名山を描いたり鑑賞したりする習慣が成立していた。
  • 五代から北宋時代にかけて荊浩、董源、巨然、李成、范寛、郭煕などの巨匠が輩出し、専門的な山水画が発展した。

山水画(さんすいが)は、中国で発達した絵画のジャンルである。現実の景色の再現を意図した作品もあるが、型による山岳、樹木、岩石、河川などの添景を再構成した「創造された景色」が多いことが特徴である。

歴史的展開

神仙や霊獣の住処としての山水表現は秦漢時代から盛んであった。泰山での封禅をはじめとする山岳信仰は、中国人の精神に深く根ざし、山水画が成立した原因の一つとなっている。東晋の顧愷之の『画雲台山記』や劉宋の宗炳の『画山水序』によれば、霊地である名山を描いたり、山水画を鑑賞したりする習慣は4世紀にはすでに成立していた。描写技術が進み独立した主題として愛好されるようになったのは、8世紀の呉道子が「山水の変」と呼ばれる改革を行ってからである。

五代から北宋時代にかけては、荊浩、董源、巨然、李成、范寛、郭煕など、その後千年間古典とされた巨匠たちが輩出した。当時、絵画の本流であった人物画をしのぐほど山水画が賞揚され、文人官僚の間で鑑賞された。北宋時代の山水画は、巨大な自然と微小な人事の対照を強調した作品が多い。

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よくある質問

山水画とはどのような絵画ですか?
山水画は中国で発達した絵画のジャンルで、山岳、樹木、岩石、河川などの自然の景色を主題として描きます。現実の景色をそのまま再現するだけでなく、再構成された「創造された景色」が多い点が特徴です。
山水画の描法における「皴法」とは何ですか?
皴(しゅん)とは、しわやひだを意味し、水墨を用いて岩石の脈理や骨格、陰陽向背を表現する技法です。要所に筆を加えて立体感や質感を高めます。

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参考文献

福本雅一『中国絵画史』藝文書院、2007年4月。 『花鳥・山水画を読み解く-中国絵画の意味』角川書店、2003年。