地理

讃岐平野の地理と特徴

讃岐平野の地理と特徴
四国地方最大の平野である讃岐平野について、その地理的特徴、地形の成り立ち、ため池の歴史、および地域経済との関わりを解説します。

📌 主なポイント

  • 讃岐平野は四国地方最大の平野であり、香川県の総面積の約37%を占める。
  • 大川、高松、丸亀、三豊の4つの平野の総称である。
  • 降水量が少ないため、農業用水として満濃池をはじめとする多数のため池が築造されている。

讃岐平野(さぬきへいや)は、四国地方の北東部に位置する四国最大の平野です。瀬戸内海に面し、南側を讃岐山脈に囲まれた讃岐半島の大部分を占めています。北に向かって緩やかに傾斜する地形が特徴であり、平野内には小高い山や丘陵が点在しています。

讃岐平野の地形図
讃岐平野の地形図

地域区分と構造

讃岐平野は一つの連続した平野ではなく、標高400〜500メートル級の山々によって、大川平野、高松平野、丸亀平野、三豊平野の4つに区分されます。そのため、讃岐平野という名称はこれら4つの平野の総称として用いられることが一般的です。地質学的には、花崗岩質の山地が侵食され、讃岐岩質安山岩に覆われた部分が丘陵として残る一方で、河川の堆積作用によって形成された沖積平野です。屋島や五色台といった地形は、かつて島であった場所が平野の拡大とともに陸続きになったものです。

讃岐平野・琴平山と讃岐富士
讃岐平野・琴平山と讃岐富士
丸亀城本丸から見た丸亀平野
丸亀城本丸から見た丸亀平野
七宝山から見た三豊平野北部
七宝山から見た三豊平野北部

水利と農業

瀬戸内海式気候の影響を受け、年間を通じて降水量が少ないため、古くから農業用水の確保が重要な課題でした。このため、平野部には数多くのため池が築造されています。特に9世紀に空海らが修築したとされる満濃池は、日本最大級のかんがい用ため池として知られています。平野を流れる河川は、平常時は水量が少ないものの、大雨時には急激に増水する特性を持っています。

讃岐平野のため池
讃岐平野のため池

地域経済と歴史

讃岐平野は香川県内の主要都市が集中する経済の中心地であり、高松市を中心とした都市圏が形成されています。古くから人が居住しており、五色台で産出される讃岐岩(サヌカイト)を用いた石器製作の痕跡や、古代の条里制の遺構が残されています。海岸部ではかつて塩田を利用した製塩業が発達し、現在ではその跡地が工業用地として活用されるなど、瀬戸内工業地域の一翼を担っています。

よくある質問

讃岐平野はどこにありますか?
四国地方の北東部、香川県に位置し、瀬戸内海と讃岐山脈に挟まれた地域に広がっています。
なぜ讃岐平野にはため池が多いのですか?
瀬戸内海式気候の影響で年間を通じて降水量が少なく、農業用水を安定的に確保するために古くから多くのため池が作られてきました。
讃岐平野は一つの平野ですか?
地理的には大川平野、高松平野、丸亀平野、三豊平野の4つに分かれており、それらの総称として讃岐平野と呼ばれています。

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香川県瀬戸内海讃岐山脈満濃池瀬戸内工業地域

参考文献

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、371頁。
  • 国土地理院「日本の主な平野」参考値。