環境科学
セッキー板:水質調査に用いられる透明度測定器具の構造と歴史

水中の透明度や濁度を測定するために使用されるセッキー板(透明度板)の構造、歴史、および測定方法について解説します。
📌 主なポイント
- ✓セッキー板は、水中の透明度や濁度を測定するために使用される円形の板である。
- ✓1865年にイタリア人のアンジェロ・セッキーが地中海の調査のために考案した。
- ✓1899年にジョージ・チャンドゥラ・ウィップルによって白黒四分割の改良型が開発された。
セッキー板(透明度板、とうめいどばん)とは、湖沼や海洋などの水深方向における水の透明度や濁度を簡易的に測定するために用いられる円形の板状器具である。

構造と種類
透明度板には主に2つの種類が存在し、調査対象や目的に応じて使い分けられている。
- 白一色タイプ:直径30センチメートルの白い円盤であり、1865年に考案された元々の形状を継承している。主に海洋の調査で使用される。
- 白黒四分割タイプ:直径20センチメートルの白い円盤を、中心を通る直交した2本の直線で4等分し、隣り合わない任意の2つの区画を黒く塗ったものである。1899年にアメリカのジョージ・チャンドゥラ・ウィップルによって改良されたものであり、陸水学の分野において標準的に用いられている。
いずれのタイプも、円盤の中央にロープや棒を取り付け、水中へと垂直に沈めていく構造となっている。
歴史
1865年、イタリア人のアンジェロ・セッキーが地中海の透明度を調査するために、直径30センチメートルの白い円盤を考案した。これが「セッキー板」や「セッキ板」(イタリア語: Disco di Secchi)と呼ばれる由来である。その後、1899年にアメリカのジョージ・チャンドゥラ・ウィップルが白黒の四分割パターンへと改良を加え、湖沼などの陸水学調査において広く普及することになった。
測定方法と特徴
透明度板を用いた測定は、特別な機材を必要とせず、目視によって行われるため費用がかからないという利点がある。また、ランベルト・ベールの法則を用いることで、光の減衰に関する物理的な補正を行うことも可能である。
一方で、人間の目視による判定であるため、測定者の視力や天候、時間帯によって結果に差が生じる可能性がある。そのため、正確な測定を行うためには、測定時間帯の標準化(一般的に午前9時から午後15時、あるいは最良とされる10時から14時の間)や、透明度板が「見えなくなった深さ」と「再び見えるようになった深さ」の平均値を採用するといった手順が用いられる。
よくある質問
セッキー板はどのような目的で使用されますか?
水中の透明度や濁度を簡易的に測定するために使用されます。
セッキー板を考案したのは誰ですか?
イタリア人のアンジェロ・セッキーが1865年に考案しました。
元々のセッキー板と改良型の違いは何ですか?
元々のタイプは直径30cmの白一色で主に海洋調査に用いられ、改良型は直径20cmで白黒に塗り分けられており陸水学で標準的に用いられます。
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参考文献
- On the history of the Secchi disc