シースルー:定義とファッションにおける役割

📌 主なポイント
- ✓シースルーは「透けて見える」状態を指し、ファッション用語としては透け感のある衣服を指す。
- ✓1968年にイヴ・サンローランが発表したシフォンのブラウスが、現代のシースルーファッションの普及に大きな影響を与えた。
- ✓日本には古くから紗や絽といった透ける織物が存在し、伝統的な装束にも用いられてきた。
- ✓ファッション以外でも、内部構造を可視化する製品デザインを「スケルトン」と呼ぶ。
シースルー(英: see-through)とは、本来「透けて見える」という状態を指す形容詞であり、ファッションの分野では、肌やインナーが透けて見える衣服やそのスタイルを指す名詞として用いられます。現代のファッションにおいては「透け感」という言葉で表現されることも多く、軽やかさや清涼感、あるいは装飾的な要素として広く取り入れられています。
ファッションにおけるシースルー
シースルーファッションは「シースルールック」とも呼ばれ、シフォン、オーガンジー、レースといった薄く透き通った素材を用いるのが特徴です。これらの素材は、重ね着(レイヤード)によって奥行きのあるスタイリングを可能にします。

歴史的に見ると、日本でも古くから透ける素材が活用されてきました。奈良時代には紗(しゃ)と呼ばれる透けた布地が伝来し、江戸時代には「絽(ろ)」という透かし織が登場しました。また、平安時代の単袴(ひとえはかま)のように、現代の視点から見てシースルーに近い構造を持つ衣服も存在しました。
現代のファッション業界においてシースルーが大きく注目された契機の一つとして、1968年にイヴ・サンローランが発表したシフォンのブラウスが挙げられます。これを機に、シースルー素材はより洗練されたファッションアイテムとして定着しました。

主な素材と目的
シースルーファッションに用いられる主な素材には以下のようなものがあります。
- シフォン
- ジョーゼット
- レース
- オーガンジー
- メッシュ
- ラテックス
- ビニール
これらの素材を用いる目的は、通気性や清涼感の追求、見た目の軽やかさの演出、そして身体のラインを強調するセクシーなスタイリングなど多岐にわたります。また、スポーツウェアにおいては、機能面を重視して脇や背中の一部にメッシュ素材を配置する手法も一般的です。

スケルトン構造
ファッション以外でも、通常は不透明な製品の筐体に透明な材料を用い、内部構造が見えるようにしたものを「スケルトン」と呼びます。コンピュータのiMacや、腕時計のムーブメントが見えるデザインなどが代表例です。

よくある質問
シースルーとシアーの違いは何ですか?
シースルー素材にはどのようなものがありますか?
スケルトンとは何ですか?
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参考文献
- デジタル大辞泉「シースルー」
- 『アパレル業界用語辞典』日本実業出版社、1994年
- 『ファッション・キーワード』文化出版局、1993年
- 婦人公論.jp「『光る君へ』の衣装はこうして生まれた!」(2025年9月16日閲覧)
- 安宝蓮「韓日における古代都城の高級織物生産と使用」(2011年)