環境施設

清掃工場の処理工程と施設構造

清掃工場におけるごみの受入、焼却処分、リサイクル処理、排ガス浄化および廃棄物発電までの具体的な工程と施設構造を解説します。

📌 主なポイント

  • 清掃工場全体の管理および各施設の運転状況は、中央制御室の監視モニターにより集中制御されている。
  • 可燃ごみ処理では、焼却時の熱エネルギーを利用した蒸気タービン発電(廃棄物発電)が行われている。
  • リサイクルセンターでは、磁力選別やアルミ選別、手選別コンベイ等を用いて資源物の回収と異物の除去が行われる。

清掃工場は、地域から排出される廃棄物の収集、中間処理、資源化、および最終的な減量化を行う重要な都市インフラストラクチャーである。工場全体の管理は中央制御室において集中的に行われており、焼却工程などの自動化が進む一方で、リサイクル工程においては手作業による異物の除去なども重要な役割を担っている。

中央制御による施設管理

工場内の運転状況は中央制御室の監視モニターによって一元的に把握・管理されている。可燃ごみ施設やリサイクルセンターなどの各プラントにおける機器の稼働状況を常時監視し、安全かつ安定的な連続操業を維持している。

可燃ごみ施設の処理工程

収集車によって運ばれた可燃ごみは、プラットホームから投入され、可燃ごみピットに一時保管される。その後、クレーンを用いてごみを攪拌・均一化し、安定した発熱量を保ちながら焼却炉へと投入される。

  • 焼却と熱回収:投入されたごみは火格子(ストーカ)の上で移動しながら乾燥・焼却され、灰となる。ボイラ設備では、ごみの焼却時に発生する熱を利用して高圧蒸気を生成する。
  • 排ガス処理:濾過式集塵機などを経由して、ばいじん、硫黄酸化物、塩化水素、ダイオキシン類などの有害物質が除去される。排ガスの排出にあたっては、法令基準よりも厳しい自主基準値が適用される場合がある。
  • 廃棄物発電ボイラで生成された蒸気を利用して蒸気タービン発電機を駆動し、施設内の電力として利用するほか、余剰電力を売電するサーマルリサイクルが行われる。

リサイクルセンターの処理工程

不燃ごみや粗大ごみ、プラスチック製容器包装などの資源物は、それぞれ専用のラインで破砕や選別が行われる。

  • 不燃・粗大ごみ処理:低速回転破砕機や高速回転粉砕機によって細かく破砕された後、磁力選別機やアルミ選別機を用いて鉄類やアルミ類などの金属資源が回収される。
  • プラスチック製容器包装処理:手選別コンベアによって異物や汚れの付着した容器などが取り除かれた後、圧縮・梱包機によってリサイクル事業者向けの形態に加工される。

残渣の処理と環境配慮

各工程から排出される焼却灰や飛灰などの残渣は、セメント原料としての再利用や最終処分場での埋め立てによって処理される。近年では、残渣を高温度で加熱して砂状の溶融スラグに変化させ、建設資材等への再利用を図る灰溶融炉を併設する施設もある。また、施設内の排水処理や、市民による適切な分別収集の徹底が安定操業の基盤となっている。

よくある質問

清掃工場における中央制御室の役割は何ですか?
中央制御室では、監視モニターを用いて可燃ごみ施設やリサイクルセンターなど、工場内のすべての機器の運転状況を把握し、集中制御を行っています。
可燃ごみの焼却で発生した熱はどのように利用されますか?
ごみの焼却時に発生する熱を利用してボイラで蒸気を作り、蒸気タービン発電機によって発電を行います。発電された電力は施設内で利用されるほか、余剰電力は売電されます。
リサイクルセンターではどのように金属を選別していますか?
破砕されたごみに対し、磁力選別機を用いて鉄類を回収し、さらにアルミ選別機を用いてアルミニウム類を選別・回収しています。

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参考文献

  • 今治市クリーンセンターなどの公開技術資料および一般的な自治体清掃工場の工程に関する記述