宮城県の地理的中心地:仙台平野の地形と環境

📌 主なポイント
- ✓仙台平野は東北地方にある平野の中で最も広い面積を持つ。
- ✓宮城県中央部の松島丘陵を境として、北側の仙北平野と南側の仙南平野に分けられる。
- ✓大崎平野を中心とする地域では、古川農業試験場においてササニシキやひとめぼれなどのブランド米が生み出された。
- ✓2011年の東日本大震災では津波の浸水や地盤沈下が発生し、海抜0m以下の土地が拡大した。
仙台平野(せんだいへいや)は、宮城県の中央部から南部にかけて広がる、東北地方で最も広い平野の総称である。東は仙台湾、南は阿武隈高地、西は奥羽山脈、北東部は北上山地に囲まれている。宮城県中央部に位置する松島丘陵を境にして、北側を仙北平野、南側を仙南平野に大別することができる。

仙北平野の地理と特徴
仙北平野は、北上川流域や鳴瀬川流域に広がる洪積台地や沖積低地で構成されている。低湿地が多くを占めていたため、近世から近代にかけて品井沼などの干拓が進められ、水田地帯へと変化した。現在でも伊豆沼や蕪栗沼などの湖沼が残されている。
平野部の中央に位置する大崎市周辺は大崎平野とも呼ばれ、宮城県古川農業試験場において「ササニシキ」や「ひとめぼれ」などのブランド米が開発された稲作地帯である。また、大崎平野の最奥部には王城寺原があり、陸上自衛隊王城寺原演習場が置かれている。
仙南平野の地理と特徴
仙南平野は、仙台市周辺から南へ広がる海岸平野と、白石市、角田市、大河原町など西部の小盆地群から構成される。狭義の仙台平野は、これらの盆地群を除いた沿岸部の平野部を指す。阿武隈川や名取川の堆積作用によって自然堤防が発達している。
気候面では福島県浜通りとの共通点が多く、夏季には南東風(イナサ)による霧が発生しやすく、冷夏となることもある。一方、冬季は奥羽山脈や陸前丘陵によって雪雲が遮られるため晴天が多い。特に亘理平野では、角田丘陵(亘理丘陵)の影響でさらに雪雲が遮られ、県内でも温暖な気候を生かしたイチゴなどの促成栽培が盛んに行われている。
歴史的背景と災害
仙南平野はその地形的条件から古くから交通や行政の要衝とされ、奈良時代には多賀城が置かれて蝦夷との戦いの拠点となった。一方で、日本海溝を震源とする巨大地震や津波の被害を受けてきた歴史がある。869年の貞観地震や1611年の慶長三陸地震、さらに2011年の東日本大震災では、内陸深くまで津波が浸入し甚大な被害をもたらした。東日本大震災に伴う地盤沈下により、標高が平均海水面よりも低い海抜0m以下の地域や大潮の平均満潮位を下回る地域が拡大した。
よくある質問
仙台平野はどの地方に位置していますか?
仙台平野はどのように区分されますか?
仙北平野の農業における特徴は何ですか?
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参考文献
- 仙台平野(コトバンク、ブリタニカ国際大百科事典小項目事典の解説・日本大百科全書の解説他) 2018年5月28日閲覧。
- 『秋田県の歴史散歩1989年版』178頁
- 東日本大震災:海抜0m以下、5倍に…地盤沈下の仙台平野 毎日新聞、2011年4月29日