日本の平野

川内平野の地理と歴史的背景

川内平野の地理と歴史的背景
鹿児島県薩摩川内市に広がる川内平野の地理的特徴、地質構造、歴史的な治水事業について解説します。

📌 主なポイント

  • 川内平野は鹿児島県薩摩川内市中央部に位置する平野である。
  • 中央部を流れる川内川の周辺には沖積平野が広がり、市街地では天井川となっている。
  • 江戸時代に水害対策として長崎堤防が築かれた。

川内平野(せんだいへいや)は、九州南西部の鹿児島県薩摩川内市中央部に広がる平野である。

川内平野の周辺地形を示す図
川内平野の周辺

地理と地質

南部を北薩火山群、北部を出水山地に囲まれ、中央部を川内川が流れている。川内川の周辺は沖積平野となっており、薩摩川内市の中心市街地が形成されている。市街地を流れる川内川やその支流の隈之城川は天井川となっており、水害への警戒が必要な地形である。また、南東部には権現原台地、北部には国分寺台地と呼ばれるシラス台地が広がっている。

川内川の河口付近には月屋山などによる狭窄部があり、地形的には山間盆地の一つとしての性質を持つ。地質的には東郷層群を基盤とし、北薩火山群に由来する安山岩や玄武岩、溶結凝灰岩が重なり、表層部はシラスや新期火山灰、沖積層で構成されている。

歴史と治水

低地では古くから稲作が行われており、奈良時代末期には薩摩国分寺が建立された。西部の高江地区に広がる低地はたびたび水害に見舞われたため、江戸時代の1679年から1687年にかけて、小野仙右衛門によって長崎堤防が築かれた。近代以降も、1969年6月から7月にかけてや1971年7月に集中豪雨による浸水被害が発生している。

よくある質問

川内平野はどこにありますか?
九州南西部の鹿児島県薩摩川内市中央部に位置しています。
川内平野の地形的な特徴は何ですか?
南部を北薩火山群、北部を出水山地に囲まれ、中央部を川内川が流れる盆地状の地形です。
長崎堤防はいつ築かれましたか?
江戸時代の1679年から1687年にかけて、小野仙右衛門によって築かれました。

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参考文献

  • 鹿児島大学理学部地学教室応用地質学講座 “川内川の地形・地質と水害” 2020年11月30日
  • 松本達郎ほか 『日本地方地質誌 九州地方』 朝倉書店、1973年