化学
セレン酸の化学的性質と合成方法

セレン酸の化学式や構造、合成方法、物理的・化学的性質について詳しく解説する専門事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓セレン酸の化学式はH2SeO4である。
- ✓二酸化セレンと過酸化水素の反応によって合成される。
- ✓硫酸と同型の四面体構造を持つ強酸である。
セレン酸(セレンさん、selenic acid)は、化学式 H2SeO4 で表されるセレンのオキソ酸の一種です。セレンを中心に4つの酸素原子が結合した構造を持ち、原子価殻電子対反発則により四面体構造を形成します。これは硫酸およびその塩と同型であることが確認されています。
合成
セレン酸は、二酸化セレンと過酸化水素との反応により生成されます。無水の結晶として得るためには、この反応溶液を140℃以上で減圧状態にして処理します。


化学的性質と反応
硫酸と同様に吸湿性の強い強酸であり、水によく溶解します。高濃度の溶液は高い粘性を持ちます。また、一水和物や二水和物の結晶が存在することが報告されています。


反応速度は比較的緩慢であるものの、硫酸よりも強い酸化力を有しており、塩化物イオンを塩素へと酸化する働きを持ちます。この反応の過程でセレン酸は亜セレン酸へと還元されます。熱濃溶液は金を溶解するほどの強い酸化力を示します。
よくある質問
セレン酸の化学式は何ですか?
化学式は H2SeO4 です。
セレン酸はどのように合成されますか?
二酸化セレンと過酸化水素の反応により生成されます。
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参考文献
Magdi Selim, H. (2011). Dynamics and Bioavailability of Heavy Metals in the Rootzone. CRC Press. / PubChem: Selenic acid.