植物学
シダ類の分類と歴史的背景に関する概説

伝統的分類におけるシダ類の位置づけや、分子系統解析による近年の分類体系の変遷、および文化的背景について解説します。
📌 主なポイント
- ✓シダ類は伝統的な分類において薄嚢シダ類や真嚢シダ類を含んで構成されていた。
- ✓分子系統解析の進展により、従来のシダ綱や一部のグループが側系統群であることが明らかになった。
- ✓近年の研究では、マツバラン類やトクサ類などを含めた単系統群として「大葉シダ植物」が認識されている。
シダ類(しだるい、羊歯類、英: Ferns)は、一般に「シダ」と総称される維管束植物の一群である。
伝統的分類における位置づけ
伝統的な分類および一般的な文脈では、薄嚢シダ類に加え、合わせて真嚢シダ類とも呼ばれるリュウビンタイ目とハナヤスリ目を含む分類群を指していた。
かつてはシダ植物の伝統的分類において、マツバラン類、ヒカゲノカズラ類およびトクサ類とともにシダ類としてシダ植物に含められ、多くシダ綱の階級に置かれていた。しかし分子系統解析により、シダ植物だけでなくシダ類自身も側系統群であることが判明し、伝統的な「シダ類」という分類群は現在では植物の分類においてそのまま用いられることは少なくなっている。
近年の分子系統解析と大葉シダ植物
近年では分子系統解析により、伝統的なシダ類にマツバラン類およびトクサ類を含めたグループが単系統群をなすことが明らかになっている。
このグループは「大葉シダ類」や「モニロファイツ」と呼ばれることも多く、単系統群としての詳細な解説は大葉シダ植物の項目に譲られる。
よくある質問
シダ類とはどのような植物ですか?
伝統的には薄嚢シダ類や真嚢シダ類を含む維管束植物の一群を指していましたが、近年の分子系統解析によって分類体系の見直しが進められています。
伝統的な分類と近年の分類の違いは何ですか?
伝統的な分類では側系統群であったグループも含まれていましたが、最新の分子系統解析に基づき、単系統群である「大葉シダ植物」などの概念へと再編されています。
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大葉シダ植物維管束植物植物の進化分子系統学
参考文献
- 山田ほか 1983, p. 524.
- 新村 2008, p. 1237.
- 伊藤 1972, pp. 8–10.
- 海老原 2016, pp. 16–17.
- PPG I 2016, pp. 563–603.