地理

支笏湖:北海道のカルデラ湖

支笏湖:北海道のカルデラ湖
北海道千歳市に位置する支笏湖の地理、歴史、自然環境、観光情報を解説。日本最北の不凍湖として知られ、高い透明度を誇るカルデラ湖の魅力を紹介します。

📌 主なポイント

  • 日本最北の不凍湖である。
  • 最大水深363mは日本国内で第2位の深さである。
  • 約4.4万年前の火山活動によって形成されたカルデラ湖である。
  • 高い透明度を誇り、環境省の湖沼水質調査で日本一に複数回選出されている。

支笏湖(しこつこ)は、北海道千歳市に位置する淡水湖です。支笏洞爺国立公園の一部を構成し、日本最北の不凍湖として知られています。約4.4万年前の巨大な火山活動によって形成された支笏カルデラに水が溜まったカルデラ湖であり、その深い青色の湖水は「支笏湖ブルー」と称されています。

地理と自然

支笏湖は周囲約40km、最大水深363mを誇り、日本国内では田沢湖に次ぐ深い湖です。平均水深も265mと非常に深く、貯水量は琵琶湖に次いで日本で2番目に多い約20.9立方キロメートルに達します。湖の周囲には恵庭岳、風不死岳、樽前山の「支笏三山」がそびえ、豊かな自然環境が維持されています。

貧栄養湖であるためプランクトンの発生が少なく、流入河川からの土砂流入も限られていることから、水質は非常に良好です。環境省の湖沼水質調査では、過去に複数回、日本一の評価を得ています。

不凍湖の特性

支笏湖が日本最北の不凍湖である理由は、その巨大な貯水量と深さにあります。深部に蓄えられた温かい水が湖面を温めるため、厳冬期でも水温が下がりにくく、凍結しにくい性質を持っています。ただし、極端な低温が長期間続いた場合には全面結氷することもあり、記録としては2001年などが挙げられます。

歴史と産業

アイヌ語で「シコットホ(シコツ川の湖)」と呼ばれていたことが名前の由来とされています。明治時代以降、王子軽便鉄道の開通や千歳鉱山の開発などにより、周辺地域は産業の拠点として発展しました。また、1915年には丸駒温泉が開業し、観光地としての歴史も刻まれています。

漁業面では、支笏湖漁業協同組合が管理を行い、1894年から阿寒湖より移入されたヒメマス(チップ)の養殖事業が盛んです。資源保護のため、釣りや漁獲には厳格な期間制限が設けられています。

観光とアクセス

湖畔には支笏湖温泉やキャンプ場、ビジターセンターなどの施設が整備されており、四季を通じて多くの観光客が訪れます。また、王子軽便鉄道の遺構である「山線鉄橋」は、近代化産業遺産群として認定されています。千歳市街や新千歳空港からのアクセスも良く、路線バスも運行されています。

よくある質問

支笏湖が凍らないのはなぜですか?
湖の深さが非常に深く、貯水量が多いため、深部に蓄えられた温かい水が湖面を温め、水温が下がりにくくなっているためです。
支笏湖の最大水深はどれくらいですか?
最大水深は363mで、秋田県の田沢湖に次いで日本で2番目に深い湖です。
支笏湖で釣れる魚は何ですか?
ヒメマス(チップ)が代表的です。支笏湖漁業協同組合により管理されており、資源保護のため解禁期間が設定されています。

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参考文献

  • 千歳市公式ホームページ「ちとせの観光」
  • 国土地理院「湖沼面積調」
  • 日本水産資源保護協会「支笏湖をとりまく環境の現状と変遷」
  • 気象庁「過去の気象データ検索」
  • 支笏湖漁業協同組合「ヒメマス増殖について」