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新聞における死亡記事の歴史と構成

新聞における死亡記事の歴史と構成
新聞における死亡記事の概要、歴史的変遷、日本における形式や類型、そして生前死亡記事の誤報事例について解説する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • 死亡記事は新聞などの報道機関が著名人の死を伝える記事であり、遺族が依頼する有料の「死亡広告」とは区別される。
  • 日本の新聞における死亡記事の形式は、主に簡潔な定型記事、ニュース性が高い一般記事、詳細な追悼記事の3つに分類される。
  • 欧米の新聞社では専門の死亡記事部が置かれ、著名人の死去に備えて事前の準備稿が作成されている。
  • 準備稿が誤って公開されるなどの人為的ミスにより、存命中の人物の死亡記事が誤報として流れる事例がたびたび発生している。

死亡記事(しぼうきじ)とは、新聞などの報道機関において、著名人の死を伝える内容の記事を指す。人の死を伝える一般的な表現は訃報(ふほう)と呼ばれ、日本では新聞紙面のコーナー名として「おくやみ欄」などが用いられる。発行者が独自に掲載を判断する死亡記事に対し、遺族などが有料の広告として掲載を依頼するものは「死亡広告」として区別される。

本項では事故や事件、災害による突発的な死亡(不慮の死)は原則として除外し、主として社会的影響力を持つ人物の逝去に際して報じられる死亡記事について解説する。

概要と特徴

死亡記事は一定の定型化がなされている場合が多い。基本的な構成要素には、故人の氏名、死亡時の肩書や専門分野、縁故関係、死亡日時、死因、死亡場所、年齢、出身地などが含まれる。これらに加えて業績の解説や、肖像画・肖像写真が添えられることも少なくない。通常のニュース記事と比較して、やや文学的な修辞が用いられる傾向も見られる。

欧米の主要な高級紙においては、死亡記事は読者の関心が高い人気のコーナーとして知られている。欧米の新聞社では専門の「死亡記事部」を設置し、専任の記者が日頃から著名人の経歴や資料を収集している。これにより、各著名人の死去に際して直ちに報じられるよう、あらかじめ死亡記事の準備稿(予定稿)が用意されているのが一般的である。

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よくある質問

死亡記事と死亡広告の違いは何ですか?
死亡記事は新聞社などの発行者が独自に掲載を判断して報じる記事であるのに対し、死亡広告は遺族などが費用を支払って広告として掲載するものを指します。
日本の新聞における死亡記事にはどのような形式がありますか?
主に、簡潔な事実関係を伝える定型記事(速報)、社会的影響力の高い人物を扱う一般記事、そして近年見られるようになった詳細な人物評伝を含む追悼記事の3つに分けられます。
死亡記事における「死人罫」とは何ですか?
日本の新聞の定型死亡記事において、故人の氏名に付される傍線のことで、「裏罫」や「死亡罫」とも呼ばれます。

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参考文献

共同通信社(編・著) 『記者ハンドブック―新聞用字用語集』 11版、共同通信社、2008年。時事通信社(編・著) 『最新用字用語ブック』 5版、時事通信社、2006年。諸岡達一 『死亡記事を読む』 新潮社〈新潮新書〉、2003年。