文字コード
〆(しめ)の文字コードと符号位置に関する解説
日本語の踊り字や記号として使用される「〆」および「乄」のUnicodeやJIS規格における符号位置、歴史的背景を解説する百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓「〆」はUnicodeのU+3006に収録されている。
- ✓「乄」はJIS X 0212の補助漢字領域に由来し、UnicodeではU+4E44に収録されている。
- ✓JIS X 0208とJIS X 0212の双方に由来するため、Unicode上で異なる符号位置が割り当てられている。
〆(しめ)は、日本語の文書や封筒の宛名書きなどで用いられる記号または漢字である。「締」の略字として使用されるほか、踊り字の一種としても扱われることがある。
符号位置
UnicodeおよびJIS規格における「〆」および関連する文字の符号位置は以下の通りである。
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
|---|---|---|---|---|
| 〆 | U+3006 | 1-1-26 | 〆 | しめ |
| 乄 | U+4E44 | -(JIS X 0212:16区17点) | 乄 |
同じ文字であるにもかかわらずUnicodeで2か所に収録されているのは、JIS X 0208の「記号」領域に「〆」が、JIS X 0212(補助漢字)の「漢字」領域に「乄」が収録されているためである。JIS X 0208とJIS X 0212を包含する規格とのラウンドトリップ変換互換性を維持するため、Unicodeには双方が収録されている。
規格間の扱いと性質
Unicodeでは通常、このような重複に対して一方を互換文字として非推奨とすることがあるが、この文字に関しては双方が使用可能とされている。一方で、これらを重複とする資料もあり、扱いは必ずしも一貫していない。
JIS X 0208において記号扱いとなっている「〆」は、Unicodeでは「CJK Symbols and Punctuation」ブロックに収録されているが、文字プロパティとしては通常の漢字や仮名文字と同じ「Lo(Letter, Other)」が付与されている。そのため、厳密には「記号と文字」の区分による違いではない。
字形の違いは単なる字体の差異にとどまり、用途による明確な区別は存在しない。なお、JIS X 0212の事実上の後継規格であるJIS X 0213の拡張部分(第3水準・第4水準漢字)には、JIS X 0212の「乄」は引き継がれていない。
よくある質問
「〆」と「乄」の違いは何ですか?
両者は同一の文字(「締」の略字など)ですが、由来したJIS規格の違い(JIS X 0208とJIS X 0212)により、Unicode上で別々の符号位置が割り当てられています。
なぜUnicodeに2つの符号位置が存在するのですか?
古いJIS規格の間で異なる領域に配置されていた文字を、Unicodeが相互変換の互換性を維持するために双方とも採用したためです。
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参考文献
JIS X 0208, JIS X 0212, Unicode標準仕様書