清水港:駿河湾に面した国際拠点港湾

📌 主なポイント
- ✓清水港は静岡県静岡市清水区に位置する国際拠点港湾である。
- ✓長崎港、神戸港とともに「日本三大美港」の一つに数えられる。
- ✓1899年(明治32年)に開港場として指定された歴史を持つ。
- ✓自動車部品や産業機械の輸出、液化天然ガスの輸入が主要な貿易品目である。
清水港(しみずこう)は、静岡県静岡市清水区に位置し、駿河湾に面した港湾です。港湾管理者は静岡県であり、港湾法上の国際拠点港湾および中核国際港湾、港則法上の特定港に指定されています。富士山を望む景観と三保の松原に囲まれた立地から、長崎港、神戸港と並び「日本三大美港」の一つに数えられています。
概要と港湾機能
清水港は、三保半島の清水灯台と興津川河口を結ぶ直線の内側、折戸湾を港湾区域としています。貿易港としては、自動車部品や産業機械、二輪車の輸出、および液化天然ガス(LNG)や金属鉱、木材チップなどの輸入を担う重要な拠点です。近年では、横浜港や名古屋港といった大規模港湾との競争に対応するため、国際定期航路の誘致やコンテナターミナルの拡充、24時間荷役体制の構築を進めています。

歴史
清水港の歴史は古く、『日本書紀』には663年の白村江の戦いに際し、廬原君臣が兵を率いて出港した記録が残されています。戦国時代には武田氏や徳川家康の水軍拠点として利用され、江戸時代には甲斐や信濃からの年貢を江戸へ運ぶ中継基地として栄えました。
明治時代に入り、1899年(明治32年)に開港場に指定されると、茶の主要輸出港として発展しました。1935年の静岡地震による甚大な被害を乗り越え、戦後は国際貿易港として規模を拡大。1957年には昭和天皇・皇后の行幸啓を迎えるなど、地域の産業発展を支える中枢港湾としての地位を確立しました。

観光と地域振興
近年、清水港は貿易港としての機能に加え、観光港としての側面を強めています。「みなと色彩計画」により富士山と調和する景観整備が行われ、国土交通省の手づくり郷土賞を受賞しました。日の出地区には「エスパルスドリームプラザ」や「清水マリンパーク」が整備され、市民の憩いの場となっています。また、江尻地区の「清水魚市場 河岸の市」は、みなとオアシス「まぐろのまち清水」として登録されており、観光客の人気を集めています。

近年の動向
2017年には国際旅客船拠点形成港湾に指定され、クルーズ客船の寄港地としても注目されています。また、2020年頃からは興津川河口付近でミナミハンドウイルカの群れが確認されており、イルカウォッチングなどの観光資源活用も試みられています。一方で、2026年には当初計画されていた海洋文化施設の建設白紙化が発表されるなど、港湾整備計画は適宜見直しが行われています。
よくある質問
清水港はどこにありますか?
清水港が「日本三大美港」と呼ばれる理由は?
清水港で観光を楽しめる場所はありますか?
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参考文献
- 静岡県清水港管理局『清水港PORT OF SHIMIZU 2011年の港勢』(2011)
- 国土交通省『手づくり郷土賞 平成18年度・平成27年度』
- 宮内庁『昭和天皇実録第十二』東京書籍 (2017)
- 日本経済新聞「静岡市、海洋文化施設『民間事業者との契約白紙に』建設費上昇で」(2026年3月31日)