真宗大谷派の概要と歴史的変遷

📌 主なポイント
- ✓真宗大谷派は浄土真宗の宗派の一つであり、通称として「お東」や「東本願寺」と呼ばれる。
- ✓根本道場である「真宗本廟」を所属寺院および教会の本山としている。
- ✓昭和56年(1981年)の宗憲改正により、従来の「法主」を廃止し「門首」という役職が新設された。
真宗大谷派(しんしゅうおおたには)は、日本の仏教宗派であり、浄土真宗の流れをくむ宗教法人である。一般には「大派」「谷派」、あるいは通称として「お東」と呼ばれることが多い。
阿弥陀如来を本尊とし、宗祖には親鸞を仰ぐ。根本道場である「真宗本廟」(通称・東本願寺)を所属するすべての寺院や教会の本山として位置づけている。
歴史
本願寺教団の成立から東西分立に至るまでの詳細な経緯については「本願寺の歴史」に譲るが、明治時代以降、近代的な宗派制度が整えられていった。
明治14年(1881年)6月25日に公式の宗派名として「真宗大谷派」が定められ、同16年(1883年)には「大谷派寺法」が制定された。これにより、法主が本山本願寺の住職と真宗大谷派教導職の管長を兼ねることが定められた。
昭和56年(1981年)6月11日に新「真宗大谷派宗憲」が発布され、これに伴い従来の「法主」という呼称を廃止し、新たに「門首」という役職が設けられた。さらに昭和62年(1987年)12月には、宗教法人法に基づいて「宗教法人 本願寺」の解散登記を行い、「宗教法人 真宗大谷派」への吸収合併を実施した。これにより、本山の正式名称が「真宗本廟」と変更され、今日に至っている。
教義と聖教
真宗大谷派の教義は、『仏説無量寿経』に基づき、宗祖親鸞が『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)を撰述して開顕した本願の名号を体とする往還二廻向を要旨とする。
正依の聖教としては、いわゆる「浄土三部経」をはじめ、インド・中国・日本の高僧による論釈章疏、および親鸞自身の撰述による諸文書が定められている。
本山と組織
大谷派の本山である真宗本廟には、御影堂や阿弥陀堂が建立されており、また京都市山科区には大谷祖廟が置かれている。宗教法人の事務所は京都市下京区に置かれ、代表役員は宗務総長が務めている。