農業
飼料作物とは:家畜の飼料生産と各国の動向

家畜の飼料として栽培される飼料作物の基礎知識をはじめ、アメリカや日本における生産・輸入の動向について解説します。
📌 主なポイント
- ✓飼料作物は、家畜のエサとして栽培される作物であり、単位面積あたりの収量が多く栽培日数が短いものが選ばれる。
- ✓アメリカでは2019年に飼料専用作物が8320万トン生産され、トウモロコシは1億3300万トン生産された。
- ✓日本は飼料穀物の大部分を輸入に依存しており、近年は毎年約1200万トンを輸入している。
飼料作物(しりょうさくもつ、英語: forage crop)とは、牛や馬などの草食性家畜をはじめとする家畜の飼料(エサ)として利用するために栽培される作物の総称です。単位面積あたりの収量が多く、栽培日数が短いものが選ばれる傾向にあります。

主な種類と特徴
飼料作物には、トウモロコシ、大豆、青刈り作物、各種牧草などが含まれます。家畜の栄養源として効率的に育成できる特性が求められます。
アメリカにおける生産動向
アメリカ合衆国における飼料生産では、2019年時点において飼料専用作物が8320万トン生産されています。そのうち4230万トンはムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)およびその混合飼料となっています。また、同年のトウモロコシの生産量は1億3300万トンに達しています。
日本における生産と輸入の現状
日本は北海道を除いて牧畜が小規模であり、飼料作物の使用量や国内生産も少量にとどまっています。そのため、飼料穀物の大部分を海外からの輸入に依存しており、近年では毎年約1200万トンを輸入しています。
2017年の輸入量を作物別に見ると、トウモロコシが1072万トンと最も多く、次いで大麦97万トン、小麦40万トン、こうりゃん37万トンとなっています。主な輸入相手国は米国、ブラジル、オーストラリア、アルゼンチンであり、特にトウモロコシについては米国やブラジルからの輸入割合が高くなっています。

国内における栽培は北海道の北部・東部を除くと耕地面積が狭く少量にとどまっており、主な牧草類としてはイタリアンライグラスやチモシーが、青刈り類としてはアルファルファ、トウモロコシ、ソルガムなどが栽培されています。
よくある質問
飼料作物とは何ですか?
家畜の飼料として与えるために栽培される作物のことであり、単位面積あたりの収量が多く栽培日数が短いものが選ばれる傾向があります。
日本の飼料作物の輸入状況はどのようになっていますか?
日本は飼料穀物の大部分を輸入に依存しており、毎年約1200万トンを輸入しています。主な品目はトウモロコシ、大麦、小麦、こうりゃんであり、米国やブラジルなどが主な輸入元となっています。
日本国内で栽培されている主な飼料作物は何ですか?
牧草類ではイタリアンライグラスやチモシー、青刈り類ではアルファルファ、トウモロコシ、ソルガムなどが挙げられますが、北海道北部・東部を除いて国内の栽培は少量です。
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参考文献
- 2019 US forage statistics
- 農林水産省「飼料関係」
- 家畜改良センター「飼料作物とは」