地理

庄川:岐阜県と富山県を流れる一級河川

庄川:岐阜県と富山県を流れる一級河川
岐阜県と富山県を流れる一級河川「庄川」の地理、歴史、流域の観光地について解説します。白川郷や五箇山を潤し、富山湾へと注ぐ庄川の概要を紹介。

📌 主なポイント

  • 庄川は岐阜県と富山県を流れる一級河川である。
  • 源流は岐阜県高山市の烏帽子岳(標高1,625m)である。
  • 流域には白川郷や五箇山といった世界遺産が含まれる。
  • かつては「雄神川」と呼ばれていた。
  • 江戸時代から明治時代にかけて大規模な治水工事が行われ、現在の流路が定まった。

庄川(しょうがわ)は、岐阜県北部から富山県西部にかけて流れる一級河川です。庄川水系の本流であり、その流域には世界遺産である白川郷(岐阜県)や五箇山(富山県)といった著名な地域が含まれています。

地理

庄川の源流は、岐阜県高山市南西部の飛騨高地に位置する烏帽子岳(標高1,625m)および山中峠付近にあります。上流部では一色川や御手洗川と合流し、御母衣湖を経て白川村へと北上します。その後、富山県に入り、険しい庄川峡を抜けて砺波平野・射水平野へと至り、最終的に富山湾へと注ぎます。

白川郷付近を流れる庄川
白川郷付近を流れる庄川

流域の気候は、上流の岐阜県側山地と下流の平野部で異なります。上流部は冬の降雪に加え、夏の降水量が多いのが特徴です。また、上流部では電源開発が古くから進められており、御母衣ダムをはじめとする多くのダムが建設されています。

御母衣湖
御母衣湖

歴史

庄川の古称は「雄神川(おがみがわ)」とされ、砺波市庄川町にある雄神神社に由来すると伝えられています。かつての砺波平野において、庄川は複数の分流を持つ河川であり、洪水のたびに流路が大きく変化する歴史を辿ってきました。

江戸時代には、加賀藩による治水工事が行われました。特に1670年から始まった工事により、複数の分流が中田川へ一本化され、現在の流路の基礎が形成されました。明治時代以降には本格的な河川改修が実施され、小矢部川との分離や、現在の射水市川口から富山湾へ直接注ぐ流路が整備されました。

庄川合口ダム(砺波市)
庄川合口ダム(砺波市)

流域の観光と文化

庄川流域は、険しい地形からかつては「陸の孤島」とも呼ばれ、独特の文化が育まれてきました。白川郷や五箇山の合掌造り集落は、その代表例です。また、庄川峡周辺には大牧温泉などの温泉地が点在し、観光資源としても重要な役割を果たしています。

富山県砺波市庄川町金屋にて
富山県砺波市庄川町金屋にて
高岡市にて
高岡市にて
地図
地図
地図
地図

よくある質問

庄川の源流はどこですか?
岐阜県高山市南西部の飛騨高地にある烏帽子岳(標高1,625m)および山中峠付近が源流です。
庄川という名前の由来は何ですか?
砺波市庄川町にある雄神神社付近の地域が「雄神の庄」と呼ばれていたことに由来し、そこを流れる川が「雄神の庄川」と呼ばれ、後に「庄川」となりました。
庄川流域にある有名な観光地はどこですか?
白川郷や五箇山の合掌造り集落、御母衣ダム、庄川峡、大牧温泉などが有名です。

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白川郷五箇山御母衣ダム砺波平野神通川

参考文献

  • 国土交通省水管理・国土保全局「日本の川 - 北陸 - 庄川」
  • 『日本の川 自然と民俗』第1巻(新公論社、1987年)
  • 上市町史編纂委員会『上市町史』(1970年)
  • 武井弘一『気候変動から読み直す日本史6 近世の列島を俯瞰する』(臨川書店、2020年)
  • 射水市教育委員会『ふるさと射水』(2007年)