SI国際文書:国際単位系の定義と運用の原典
📌 主なポイント
- ✓SI国際文書は、国際度量衡局(BIPM)が発行する国際単位系(SI)の最も権威ある規格書である。
- ✓原典はフランス語で記述されており、解釈に疑義がある場合はフランス語版が優先される。
- ✓最新版は第9版(2019年)であり、必要に応じてバージョン管理(Ver 4.01等)が行われている。
- ✓日本国内では、産業技術総合研究所(AIST)計量標準総合センターが日本語訳を公開している。
SI国際文書(英: The International System of Units、仏: Le Système international d’unités)は、国際度量衡局(BIPM)が発行する国際単位系(SI)の公式規格書です。国際単位系の解釈と運用に関する最も権威ある原典として位置づけられています。
概要と歴史
国際単位系(SI)は1960年に確立されて以来、科学技術の進展に伴い改訂が重ねられてきました。BIPMは、このSIの正しい解釈と運用を世界的に統一するために、1970年から「SI国際文書」を発行しています。原典はフランス語で記述されており、第5版(1985年)からは英語版も併せて発行されるようになりました。
2018年に開催された第26回国際度量衡総会(CGPM)において、本文書の正式名称はフランス語で「Le Système international d’unités」、英語で「The International System of Units」とすることが決議されました。一般には「SI Brochure」とも呼ばれます。
版の変遷
1970年の第1版発行以来、SIの定義の改訂に合わせて版が更新されています。2026年7月時点での最新版は、第9版(2019年)のVer 4.01(2026年6月改訂)です。この版には、第27回CGPMで承認された4つの新しいSI接頭語(ロナ、クエタ、ロント、クエクト)が含まれています。
各言語版と関連文書
SI国際文書は、各国の計量標準に関する重要な指針として、多くの言語に翻訳されています。また、各国独自の運用を補足するために、BIPM版をベースとした関連文書も発行されています。
NIST版(米国)
アメリカ国立標準技術研究所(NIST)は、米国での運用を目的として「NIST Special Publication 330(SP 330)」を発行しています。BIPM版との主な相違点として、小数点の表記(コンマからピリオドへ)や、一部の単位名称の綴り(meter, liter等)が米国式に変更されている点が挙げられます。
日本語版
日本では、産業技術総合研究所(AIST)計量標準総合センターがBIPM版の翻訳を行っています。最新の日本語版は、第9版(2019)Ver.3.01に基づいたものが公開されています。
構成
最新の第9版は、SIの定義、単位の記号と名称の表記方法、および国際度量衡総会(CGPM)や国際度量衡委員会(CIPM)の決定事項などが網羅されています。特に付録には、単位の定義の実現方法や、SIの発展の歴史が詳細に記述されており、計量学における基礎資料となっています。
よくある質問
SI国際文書の最新版はどこで確認できますか?
フランス語版と英語版で内容が異なる場合はどちらを優先すべきですか?
NIST版とBIPM版にはどのような違いがありますか?
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参考文献
- BIPM, "SI Brochure: The International System of Units (SI)"
- 産業技術総合研究所 計量標準総合センター, "国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版"
- NIST, "Special Publication 330: The International System of Units (SI)"