再生可能エネルギー
SJソーラーつくば発電所:営農型太陽光発電の概要と背景

茨城県つくば市にあるSJソーラーつくば発電所は、日本最大級の営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)施設です。その構造や運営、地域との関わりについて解説します。
📌 主なポイント
- ✓所在地は茨城県つくば市水守。
- ✓ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)として日本最大級の規模を持つ。
- ✓最大出力は約35.47MW。
- ✓2017年4月に運転を開始した。
SJソーラーつくば発電所は、茨城県つくば市水守に位置する太陽光発電所です。農地の上に架台を設置し、発電と農業を両立させる「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」としては、国内最大規模の施設として知られています。
概要と構造
本発電所は、かつて芝栽培が行われていた耕作放棄地を再利用する形で建設されました。地表面から最低2メートルの高さにソーラーパネルを設置することで、パネルの下部で農業を行うことが可能です。杭基礎の間隔は約3メートル確保されており、トラクターなどの農業機械が通行できる設計となっています。アレイ(設置単位)間の間隔は2.2メートルで、地面の遮光率は約50%に調整されています。

発電事業は、中国の上海電力の日本法人である上海電力日本が出資する「SJソーラーつくば」が担っています。農業生産は、地元農家らによって結成された農業生産法人「水杜の郷」が担当しており、遮光率を考慮し、半日陰でも生育可能な朝鮮人参やアシタバ、パクチーなどが栽培されています。

歴史と背景
2016年4月に着工し、2017年4月に運転を開始しました。建設にあたっては、耕作放棄地の活用と地域雇用の創出が期待され、地権者の合意を得て事業が進められました。上海電力日本は、つくば市以外にも日本国内で複数の発電所建設を進めており、地域共生型の事業モデルを掲げています。
運営と課題
本発電所は、上海電力日本が地権者から農地を借用する形で運営されています。一部のメディアや議会では、外資系企業による土地取得の動向について懸念が示されることもありましたが、運営側は地域との共生を強調しています。また、建設過程において地元の工務店との契約を巡るトラブルが報じられたこともあります。
よくある質問
SJソーラーつくば発電所ではどのような作物を育てていますか?
ソーラーパネルによる遮光率が約50%であるため、半日陰でも生育可能な朝鮮人参、アシタバ、パクチーなどが栽培されています。
ソーラーシェアリングとは何ですか?
農地に支柱を立てて太陽光パネルを設置し、農業と発電を同時に行う手法のことです。
発電所の運営者はどこですか?
発電事業は上海電力日本が出資するSJソーラーつくばが担い、実際の営農は地元農業生産法人の水杜の郷が行っています。
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参考文献
- 金子憲治「中国・上海電力が目指す三田市の地域共生型メガソーラー」日経クロステック、2018年。
- 山田優「日中合作の発電農業が軌道に つくば市で朝鮮人参」日本食農連携機構、2019年。
- 北本朝展「茨城県の発電所一覧地図・ランキング」エレクトリカル・ジャパン。