水理学

河川水理学における粗度係数の定義と算出

河川水理学における粗度係数の定義と算出
粗度係数は、河川や水路における流体の抵抗を表す水理学の数値です。マニング公式を用いた算出方法や自然河川と人工水路の違いを解説します。

📌 主なポイント

  • 粗度係数は、水が河床や河岸と接触する際の抵抗量を表す数値である。
  • 自然河川は人工水路に比べて起伏や障害物が多く、粗度係数の値が高くなる。
  • 粗度係数 N はマニング公式を用いて算出される。

粗度係数(そどけいすう)とは、河川の水が河床や河岸などの境界と接触する際に生じる流体の抵抗量を示す数値です。人工的に整備された水路と比較して、起伏、曲線、水草や礫などの障害物に富んだ自然河川の方が、値は高くなる傾向にあります。

算出方法

粗度係数 $N$ は、主に水理学におけるマニング公式から求められ、次式によって表されます。

マニングの公式における粗度係数を表す数式
マニング公式に基づく粗度係数の数式表現

ここで、各変数は以下の通りです。

  • V平均流速 [m/s]
  • I:勾配
  • R = A / S:径深 [m]
  • A:流積 [m2]
  • S:潤辺 [m]

計算においては、長さにメートル(m)、時間に秒(s)の単位系が使用されます。

特徴

粗度係数に関連する水理学的特徴として、以下のような点が挙げられます。

  • 実用公式に基づく表現であること
    • 定常流であるという前提条件のもとで扱われること
    • 抵抗係数としての表現形式を持つこと

よくある質問

粗度係数とは何ですか?
河川の水が河床や河岸などと触れる際の抵抗量を示した数値です。
自然河川と人工水路ではどちらの粗度係数が高いですか?
起伏、曲線、水草や礫などの障害物に富む自然河川の方が値は高くなります。
粗度係数はどのように求められますか?
マニング公式を用いて算出されます。

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参考文献

土木学会編『土木工学ハンドブック』技報堂出版、494頁。
井上和也編『図説わかる水理学』学芸出版社、101頁。
椎貝博美『わかりやすい水の力学』鹿島出版会、27頁。
吉岡幸男『図解 土木講座 水理学の基礎第二版』技報堂出版、40頁。
日野幹夫『明解水理学』丸善、150頁。