歴史・文化
君主制国家における即位の儀礼と歴史的背景

皇帝、天皇、国王などの君主や宗教的指導者が位に即く「即位」の概念について、日本や英国における歴史的背景や儀礼の変遷を解説します。
📌 主なポイント
- ✓即位とは、皇帝や天皇、国王などの君主がその地位に就くことを意味する。
- ✓日本の皇室では、歴史的に皇位の継承を指す「践祚」と、即位の礼を行う「即位」が区別されてきた。
- ✓イギリスでは王位継承評議会によって後継者の即位が公式に布告される。
即位(そくい)とは、皇帝、天皇、国王などの君主がその地位に就くことを指す。また、ローマ教皇などの宗教的指導者の就任に対しても用いられることがある。多くの場合、先代の君主の死去や退位に伴い、後継者が皇太子や王太子などの立場から新たな君主として即位する。

日本における即位と践祚の歴史
日本における皇位の継承においては、「践祚(せんそ)」と「即位」という概念が存在する。『令義解』(833年成立)などの記述によれば、天皇の位に就くことを践祚と呼び、先代の崩御や退位を受けて皇位を受け継ぐことを意味していた。歴史的には、桓武天皇以降、践祚の後に「即位の礼」を執り行う形式が定着し、践祚と即位が区別されるようになった。

現在の皇室典範においては、践祚と即位は実質的に同一のものとして扱われているが、即位の礼などの儀式は即位直後ではなく、一定期間を経たのちに実施されることが通例となっている。また、最大の式典を意味する「大典」という語が用いられることもある。

英国における王位継承と戴冠式
イギリスでは、前王の死去などに際してセント・ジェームズ宮殿で「王位継承評議会」が開催され、首相や枢密院メンバー、イギリス連邦加盟国の代表者らによって後継者の公式な即位が布告される[1]。その後、ウェストミンスター寺院において、カンタベリー大主教が主宰する戴冠式が執り行われるのが伝統となっている。
よくある質問
即位と践祚の違いは何ですか?
歴史的に、践祚は先代の退位や崩御を受けて皇位を受け継ぐことを指し、即位は内外にその継承を示し儀礼を行うことを指して区別されてきました。
イギリスの即位はどのように行われますか?
前王の死後などにセント・ジェームズ宮殿で王位継承評議会が開催され、後継者の公式な即位が布告されます。
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天皇戴冠式即位の礼イギリス君主
参考文献
- チャールズ新国王の即位、正式布告 初演説で女王に感謝(BBC 2022年9月10日)
- 寺院で王冠、議員の前で宣誓…各国の即位戴冠式の様子は?(毎日新聞 2020年4月)