計測機器

騒音計の分類と測定技術

騒音計の分類、計量法による区分、および航空機騒音測定などの専門的な測定技術について解説します。

📌 主なポイント

  • 騒音計は計量法に基づき、精密騒音計(クラス1)と普通騒音計(クラス2)に分類される。
  • JIS C 1509-1は国際規格であるIEC規格との整合性を重視して改正されている。
  • 航空機騒音の測定には、音源の位置判定や機材識別が可能な固定式の高性能騒音計が使用されることがある。

騒音計は、音圧レベルを測定し、人間の聴覚特性を考慮した補正を行うための計測機器です。日本国内においては、計量法や日本産業規格(JIS)に基づき、その性能や用途に応じて分類されています。

計量法による区分

日本の計量法では、法定計量器としての性能や規格に基づき、騒音計を主に以下の2種類に区分しています。

  • 精密騒音計(クラス1):より高い精度が求められる測定に使用されます。
  • 普通騒音計(クラス2):一般的な環境騒音の測定などに用いられます。

かつてはJIS規格においても同様の区分が存在していましたが、2005年に制定されたJIS C 1509-1以降、JISにおけるこの区分記述は整理されました。現在、日本市場で流通する騒音計の多くは、国際規格であるIEC規格との整合性を図りつつ、JISおよび計量法の双方の基準に適合するように設計されています。

測定手法による分類

特定の環境調査や評価マニュアルにおいては、測定目的に応じて騒音計の機能が分類されることがあります。例えば「航空機騒音測定・評価マニュアル」では、以下のようなタイプが定義されています。

  • I型(指数応答型):A特性およびS特性(slow)の騒音レベルを、0.1秒以下の標本間隔で連続的に記録するタイプ。
  • II型(積分平均型):1秒間ごとの平均騒音レベルを連続記録するタイプ。
  • III型(積分型):騒音暴露レベルの算出に用いられるタイプ。

航空機騒音の測定

航空機騒音の測定には、飛行場周辺に設置される固定式の大型騒音計が用いられます。これらの機器は、単なる音圧測定にとどまらず、複数のマイクロフォンを活用して音源の位置を特定する機能を備えているものがあります。高度な機種では、プロペラ機とジェット機の識別や、機材の判定能力を持つものも存在します。

固定式騒音計の運用においては、建造物による音の反射の影響を最小限に抑えるための設置場所選定が重要です。また、測定地点ごとの環境特性に合わせた事前データ収集や調整が必要となる場合があり、無人での連続測定が可能なシステムとして他の集計システムと連携して運用されています。

よくある質問

精密騒音計と普通騒音計の違いは何ですか?
計量法に基づく性能や規格による区分であり、主に測定精度や適用される基準が異なります。
航空機騒音の測定で特別な機能が必要なのはなぜですか?
飛行場周辺の複雑な環境下で、騒音源の特定や機材の種類を正確に判別し、反射音などの影響を除去して評価する必要があるためです。

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計量法日本産業規格音圧レベル環境騒音

参考文献

  • 計量法(昭和26年法律第207号)
  • JIS C 1509-1「電気音響-騒音計-第1部:仕様」
  • 航空機騒音測定・評価マニュアル