地理学
南ヨーロッパの地理的・統計的区分

国際連合、CIA、EuroVocなど主要機関による南ヨーロッパの定義と構成国・地域の分類を解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓南ヨーロッパはヨーロッパの南部、主に地中海沿岸の地域を指す呼称である。
- ✓国際連合統計部のM.49基準では、アルバニアやイタリア、スペインなど16の国と地域が南ヨーロッパに分類されている。
- ✓アメリカ中央情報局の『ザ・ワールド・ファクトブック』では、南ヨーロッパを「南ヨーロッパ」「南西ヨーロッパ」「南東ヨーロッパ」に細分化している。
南ヨーロッパ(みなみヨーロッパ、英語: Southern Europe)は、ヨーロッパの南部地域を指す地理的・統計的な名称であり、一般に南欧(なんおう)とも呼ばれる。
西洋の中でも特に歴史が古く、主にラテン系の言語を母語とする民族が居住する地中海沿岸の地域として知られているが、国際機関や組織の定義によってその範囲や含まれる国と地域には違いがある。

国際連合による分類
国際連合統計部は、統計用標準国・地域コードであるUN M.49に基づき世界を小地域に分類している。この分類において、南ヨーロッパには以下の国と地域が含まれる。
なお、上記の国々に囲まれているコソボは国際連合に加盟しておらず、M.49に基づく分類には含まれていない。

ザ・ワールド・ファクトブックによる分類
アメリカ合衆国中央情報局(CIA)が出版する『ザ・ワールド・ファクトブック』では、国別記事の「地理」の節において、南ヨーロッパをさらに細かく分割して記載している。
- 南ヨーロッパ:ギリシャ、バチカン、イタリア、マルタ、サンマリノ
- 南西ヨーロッパ:アンドラ、ジブラルタル、ポルトガル、スペイン
- 南東ヨーロッパ:アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、ルーマニア、セルビア、トルコ

EuroVocの分類
欧州委員会出版局が作成した多言語シソーラスであるEuroVocでは、南ヨーロッパの項において以下の国と地域を包含している。
キプロス、ジブラルタル、ギリシャ、バチカン、イタリア、マルタ、ポルトガル、サンマリノ、スペイン、トルコ。
ヨーロッパ観光委員会の分類
ヨーロッパ観光委員会が出版する報告書においては、「南/地中海ヨーロッパ」としてアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、キプロス、北マケドニア、ギリシャ、イタリア、マルタ、モンテネグロ、ポルトガル、セルビア、スロベニア、スペイン、トルコが定義されている。
よくある質問
南ヨーロッパとはどのような地域ですか?
ヨーロッパの南部地域を指し、一般に地中海沿岸に位置し、歴史的に古くラテン系言語を母語とする民族が多く住む地域として知られています。
国際連合の分類ではどのような国が含まれますか?
イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャをはじめ、アルバニア、アンドラ、マルタ、バチカンなど16の国と地域が含まれています。
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参考文献
- 久保田武「南欧」『日本大百科全書(ニッポニカ)』コトバンク。
- United Nations Statistics Division. "Standard country or area codes for statistical use (M49)".
- Central Intelligence Agency. "The World Factbook".
- EuroVoc. "Southern Europe".
- European Travel Commission. "European Tourism: Trends & Prospects Quarterly Report (Q2/2026)", p. 47.