統計学

統計データの可視化と分析手法

統計図表の役割や種類、データ分析における適切なグラフ選択の基準について解説する解説記事。

📌 主なポイント

  • 統計図表は複数の統計データの整理や視覚化、分析に用いられるグラフや表の総称である。
  • 統計グラフの種類には散布図、ヒストグラム、棒グラフ、円グラフ、箱ひげ図などがある。
  • グラフ作成にあたっては、分析の目的意識と適切に処理された統計データが必要不可欠である。

統計図表は、複数の統計データを整理、視覚化、および分析するために用いられるグラフや表の総称である。ここで言うグラフとは、図形を用いて視覚的に複数の数量や標本資料の関係を特徴付けたものを指し、しばしば統計グラフと呼ばれる。統計図表を活用することで、調査活動によって得られた数量の傾向や、データ同士の相関関係を視覚的に把握することが可能となる。

概要と目的

統計図表を適切に利用することにより、データの増減などの特徴を把握し、系統立てて比較することができる。これは現状把握や客観的判断を行ううえで重要な役割を果たす。統計図表を用いてデータの傾向を読み解く作業は、統計データの解釈あるいは資料解釈と呼ばれる。

研究や調査活動において統計グラフを作成する局面としては、実験ノートなどの一次的な記録における簡易的な分析、実験や調査の後に行う本格的な分析、そして論文や講演スライドなどの公表用資料の作成などが挙げられる。どのような状況であっても、何を分析し何を主張するのかという目的意識と、目的に照らして適切に取得・処理された統計データが不可欠である。

統計グラフの主な種類と選択の目安

統計グラフには、データの性質や分析の目的に応じて様々な種類が使い分けられる。主な種類と選択の目安には以下のようなものがある。

  • 散布図:2種類の系列からなるデータの相関を見るために用いられる。折れ線グラフも散布図の一種に含まれることが多い。
  • ヒストグラム(柱状グラフ):データのばらつきを視覚的に確認する際に利用される。
  • 棒グラフ:大きさの比較を行う場合に適している。
  • 円グラフ:データの内訳や構成比を見るために用いられる。
  • 箱ひげ図:データの分布やばらつきを比較する際に活用される。

自然科学や社会科学などの実証的な研究分野では、変量同士の相関関係を議論することが多いため、散布図や等高線図、カラーマップなどが広く活用されている。

グラフ作成の準備と留意点

統計グラフの作成は、単なる図表化の作業にとどまらず、データ収集から分析に至る一連の調査活動の一部である。グラフを作成する際には、主題を明確にし、必要に応じたデータの収集と取捨選択を行う必要がある。また、データの取得方法や処理過程に妥当性がない場合、いかに適切なグラフを選択してもその価値は失われる。そのため、データの信頼性を確保した上で、目的に合致したスケールやパラメータを設定することが求められる。

よくある質問

統計図表とは何ですか?
複数の統計データを整理、視覚化、および分析するために用いられるグラフや表の総称です。
データ同士の相関を見るためにはどのようなグラフが適していますか?
2種類の系列からなるデータの相関を見るためには、主に散布図が用いられます。
統計グラフを作成する際、事前に何を明確にする必要がありますか?
何を分析し、何を主張するのかという目的意識や、研究目的に沿って適切に取得・処理されたデータそのものを明確にする必要があります。

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参考文献

内田治『グラフ活用の技術 データの分析からプレゼンテーションまで』; 南川利雄『表とグラフの作り方』; 山本 義郎『レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術』(講談社現代新書); 東北大学 自然科学総合実験 グラフの書き方