土木工学
土木および建築における構造物の基礎知識と分類

道路やビル、ダムなどの構造物の定義や、コンクリート構造・鋼構造・土構造といった材質別の分類、さらに複合構造物について解説する専門事典記事。
📌 主なポイント
- ✓構造物は複数の材料や部材から構成され、基礎によって重量が支えられる人為的な構築物である。
- ✓使用する材質によって、コンクリート構造物、鋼構造物、土構造物などに分類される。
- ✓国土交通省の定義では、目的とする機能を持ち、作用に対して抵抗することを意図して構築されるものを指す。
構造物(こうぞうぶつ、英語: structure)とは、道路、ビル、ダム、堤防などのように、複数の材料や部材などから構成され、基礎などにより重量を支えられた構造で造作されたものを指します。
構造物の材質別分類
構造物は、使用する材質や施工方法によっていくつかの種類に大別されます。建築を除外した土木工学の分野で扱うものは特に土木構造物と呼ばれることがあります。
- コンクリート構造物:空港、高速道路、高層ビル、駅、港湾などのようにコンクリートを主体として作られたもの。
- 鋼構造物:鋼橋、工場、その他の鉄骨建造物などのように、主要な部材が鋼材であるもの。
- 土構造物:堤防、盛土、土手などのように、土、岩、石を使用したもの。

定義に関する行政上の見解
国土交通省による「土木・建築にかかる設計の基本」では、構造物について「目的とする機能を持ち、作用に対して抵抗することを意図として人為的に構築されるもの」と定義されています。
複合構造物
「複合構造物」という用語には、技術的な文脈において複数の異なる意味や適用領域が存在します。
- 異なる材料や躯体の組み合わせ:主要躯体に異なる材料や構造形式を用いたものであり、例えば港湾における鋼板とコンクリートの合成構造形式によるハイブリッドケーソンや、護衛艦のマック(煙突とマストの複合構造)などが挙げられます。鉄道構造物の分野でも、鋼とコンクリートの複合構造に関する設計標準が定められています。
- 建築物と土木構造物の結合:上下水道施設(水処理施設、浄水場、下水処理場、配水池、給水棟など)のように、建築物と土木構造物が一体となった施設を指す場合があります。下水道分野の耐震設計等では複合構造物として扱われます。
- 用途の異なる構造物群の複合体:歴史的な遺跡群など、複数の用途や性格を持つ構造物が一体となった複合体を指す場合もあります。
よくある質問
構造物とは何ですか?
道路、ビル、ダム、堤防などのように、複数の材料や部材から構成され、基礎などにより重量を支えて造作されたものを指します。
構造物は材質によってどのように分類されますか?
コンクリートを用いたコンクリート構造物、鋼材を主要部材とする鋼構造物、土や岩、石を使用する土構造物などに分類されます。
複合構造物にはどのようなものがありますか?
鋼とコンクリートを組み合わせたハイブリッド構造や、上下水道施設のように建築物と土木構造物が一体となった施設などが含まれます。
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参考文献
国土交通省 「土木・建築にかかる設計の基本」
鉄道総合技術研究所 「鉄道構造物等設計標準・同解説 鋼とコンクリートの複合構造物」
日本下水道協会 「下水道施設の耐震対策指針と解説」
鉄道総合技術研究所 「鉄道構造物等設計標準・同解説 鋼とコンクリートの複合構造物」
日本下水道協会 「下水道施設の耐震対策指針と解説」