地形学

海底扇状地:深海における堆積地形の形成プロセス

海底扇状地:深海における堆積地形の形成プロセス
海底扇状地(深海扇状地)の定義、形成メカニズム、混濁流の役割、および陸上の扇状地との違いについて解説します。

📌 主なポイント

  • 海底扇状地は、混濁流によって運ばれた堆積物が海底谷の出口に堆積して形成される。
  • 陸上の扇状地が主に礫で構成されるのに対し、海底扇状地は砂層と泥層の繰り返しが主成分である。
  • ベンガル海底扇状地は、地球上で最大規模の海底扇状地として知られている。

海底扇状地(かいていせんじょうち、英語: submarine fan)は、大陸棚や大陸斜面から深海底にかけて形成される、扇状の堆積地形です。深海扇状地とも呼ばれます。この地形は、主に混濁流(タービダイト流)によって運ばれた堆積物が、海底谷の出口付近で堆積することで形成されます。

形成メカニズム

海底扇状地の形成には、混濁流が決定的な役割を果たします。混濁流とは、海水と土砂が混合した高密度の流れであり、水中土石流とも呼ばれます。この流れが発生する主な要因には、地震による斜面の崩壊や、河川から海へ流入した大量の土砂が大陸斜面を滑り落ちる現象などが挙げられます。

大陸斜面には、陸上の谷に相当する「海底谷」が存在します。混濁流がこの海底谷を繰り返し通過することで、谷の出口である扇頂部から扇状に堆積物が広がります。このプロセスが長期間繰り返されることで、大規模な扇状の地形が構築されます。

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よくある質問

海底扇状地と陸上の扇状地の主な違いは何ですか?
陸上の扇状地は主に河川が運搬した礫で構成されますが、海底扇状地は混濁流によって運ばれた砂や泥の層が交互に堆積して形成される点が異なります。
混濁流は何がきっかけで発生しますか?
地震による海底斜面の崩壊や、河川からの大量の土砂流入などが主な引き金となります。
海底扇状地はなぜプランクトンの死骸(軟泥)が主成分ではないのですか?
海底扇状地は比較的陸に近い場所に形成されることが多く、陸から供給される砕屑物(砂や泥)の割合が、プランクトンの死骸よりも圧倒的に多いためです。

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扇状地大陸斜面混濁流海底谷

参考文献

  • 日本地質学会編『地質学用語集』
  • 海洋地質学関連の学術的知見に基づく