気象学
亜熱帯高圧帯の気象学的特性

緯度20〜30度付近に形成される亜熱帯高圧帯のメカニズムと、気候への影響について解説します。
📌 主なポイント
- ✓緯度20〜30度付近に形成される高気圧帯である。
- ✓ハドレー循環における下降気流によって形成される。
- ✓下降気流は高温かつ乾燥しており、砂漠の形成に寄与する。
亜熱帯高圧帯は、緯度20度から30度付近の地域に年間を通じて形成される高気圧帯です。亜熱帯高気圧やサブハイとも呼ばれます。この高圧帯は、赤道付近で上昇した空気がハドレー循環の一部として高緯度側へ移動し、コリオリの力の影響を受けて緯度30度付近で下降することで形成されます。

下降気流は高温で乾燥するため、この帯域に位置する陸地ではサハラ砂漠のような乾燥地帯が形成されます。ただし、日本列島のように季節風の影響を強く受ける地域では、亜熱帯高圧帯の支配下にあっても明確な乾季が形成されない場合があります。
よくある質問
亜熱帯高圧帯はなぜ砂漠を形成するのですか?
ハドレー循環により赤道付近から移動してきた空気が、緯度30度付近で下降気流となるためです。この下降気流は断熱圧縮により高温・乾燥し、地表の降水量を抑制します。
日本も亜熱帯高圧帯の影響を受けますか?
はい。北太平洋高気圧は亜熱帯高気圧の一つであり、日本の夏の気候に大きな影響を与えます。
参考文献
- 小倉義光『一般気象学』(第2版補訂版)東京大学出版会、2016年。
- 気象庁 地球環境・海洋部『平成24年度季節予報研修テキスト 季節予報作業指針~基礎から実践まで~』2013年。
- 岩槻秀明『図解入門最新気象学のキホンがよーくわかる本』秀和システム、2012年。