物理学

超伝導の物理的特性と応用技術

超伝導の物理的特性と応用技術
超伝導の基本原理、歴史、マイスナー効果、BCS理論、および現代の産業応用について解説する百科事典記事。

📌 主なポイント

  • 1911年にヘイケ・カメルリング・オンネスが水銀で初めて超伝導現象を発見した。
  • 超伝導状態では電気抵抗がゼロになり、マイスナー効果により磁力線を排除する。
  • BCS理論は、低温下における電子対(クーパー対)の形成によって超伝導を説明する。

超伝導(ちょうでんどう、英: superconductivity)とは、特定の物質を冷却した際に、電気抵抗が完全に消失し、物質内部から磁力線が排除される現象を指す。この状態にある物質を超伝導体と呼ぶ。超伝導への転移が起こる温度は転移温度臨界温度、Tc)と呼ばれ、物質ごとに固有の値を持つ。

物理的特性

超伝導体は、電気抵抗がゼロになるだけでなく、マイスナー効果(完全反磁性)という特異な性質を示す。これにより、外部磁場を内部から排除するため、磁石との間に反発力が生じ、磁気浮上現象が観測される。超伝導体は、磁場への応答特性の違いから、第一種超伝導体と第二種超伝導体に分類される。

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よくある質問

超伝導と超電導の表記の違いはありますか?
物理学の学術用語としては「超伝導」が一般的です。「超電導」という表記は、過去の出版物における誤植が定着したものという指摘があります。
マイスナー効果とは何ですか?
超伝導体が磁場を内部から排除する現象です。これにより、超伝導体は完全反磁性体として振る舞います。
室温超伝導は実現していますか?
高圧下での報告例はありますが、常圧環境での室温超伝導は材料科学における未解決の重要な研究目標です。

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参考文献

  • 大澤直『金属のおはなし』日本規格協会、2008年。
  • Tinkham, Michael. Introduction to Superconductivity. Dover Publications, 1996.
  • 和泉輝郎「超電導が拓く夢の世界を目指して」『Synthesiology』第12巻第1号、2019年。