SWCC株式会社
📌 主なポイント
- ✓1936年5月26日に「昭和電線電纜株式会社」として設立された。
- ✓2023年4月に持株会社体制から事業会社体制への移行に伴い、現社名「SWCC株式会社」へ商号を変更した。
- ✓国内で唯一、ディップフォーミング方式(DIP)による無酸素銅線材(MiDIP)の製造を行っている。
SWCC株式会社(エスダブリューシーシー、英: SWCC Corporation)は、神奈川県川崎市川崎区に本社を置く、日本の大手非鉄金属メーカーである。
電線・ケーブル、光ファイバケーブル、巻線、電力機器部品などの製造・加工および販売を主事業とし、国内の電線業界において主要な位置を占める企業の一つとして知られている。JPX日経インデックス400およびJPX日経中小型株指数構成銘柄に選定されている。
歴史と沿革
同社の前身である「昭和電線電纜株式会社」は、1936年(昭和11年)5月26日に東京電気(現在の東芝)より独立する形で設立された。第二次世界大戦後の1949年5月には東京証券取引所市場第一部に株式を上場した。
戦後は海外企業との技術提携などを通じて事業基盤を拡大し、1951年には米国GE社と技術援助契約を締結した。その後、相模原、三重、仙台、海老名、愛知などに工場を相次いで操業開始し、国内の製造体制を整えていった。
2006年4月には持株会社制へ移行し、商号を「昭和電線ホールディングス株式会社」に変更した。グループ内の再編や子会社の統合を経て、2023年4月に昭和電線ケーブルシステム株式会社および昭和電線ユニマック株式会社を吸収合併し、商号を現在の「SWCC株式会社」へと変更した。さらに2025年3月には、共同投資により株式会社TOTOKUを連結子会社化するなど、事業規模の拡大とグループの再編を進めている。
事業内容および主な製品
社会インフラ市場や電機・電子・情報機器市場に向けて、多岐にわたる製品を展開している。
- 電力ケーブル・電力機器部品:発電所や変電所、ビル設備などで使用される高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®(サイコネックス)」などを展開する。
- 電線・ケーブル・巻線:各種電線、通信ケーブル、機器用電線、巻線などを製造・販売する。
- 素材関連:国内で唯一、ディップフォーミング方式(DIP)による無酸素銅線材(MiDIP)の製造を行っている。
- デバイス事業:制振・制音デバイスや精密デバイスなどを手掛ける。
事業所
神奈川県川崎市にある本社のほか、以下のような主要な製造拠点や事業所を有する。
- 相模原事業所:神奈川県相模原市
- 仙台事業所:宮城県柴田郡柴田町
- 三重事業所:三重県いなべ市
- 愛知工場:愛知県豊川市
- 茨城工場:茨城県古河市
品質管理に関する問題
2021年7月、子会社であった昭和電線ケーブルシステムにおいて、過去に販売した製品の一部に品質試験に関する不整合が存在する事実が判明した。同社は特別調査委員会を設置して調査を進め、2023年1月に不適切な品質管理を行っていたことを公表した。