気象学

総観気象学の概要と研究対象

気象学の一分野である総観気象学について、1000キロメートルから1万キロメートルの現象を対象とする特徴や、高気圧・低気圧、天気図との関係を解説します。

📌 主なポイント

  • 総観気象学は、水平方向の大きさが1000キロメートルから1万キロメートルの気象現象(総観スケール)を扱う気象学の一分野である。
  • 主な研究対象や観測・予測の対象には、高気圧、低気圧、前線、台風などが含まれる。
  • 総観スケールの現象を記述する基礎方程式系として、プリミティブ方程式が用いられる。
  • 気象学の歴史において最も古くから扱われてきた分野であり、現代の数値予報の基礎をなしている。

総観気象学(そうかんきしょうがく、英語: synoptic meteorology)は、気象学の一分野であり、大気中で起こる様々な現象をその水平方向の規模に基づいて分類した際、いわゆる総観スケールの現象を主な研究対象とする。

総観スケールの定義と特徴

気象現象を水平方向の大きさによって分類した場合、1000キロメートルから1万キロメートル程度の広がりを持つ現象を総観スケール(synoptic scale)の現象と呼ぶ。総観気象学はこの規模に属する現象を取り扱う。具体的には、高気圧、低気圧、前線、台風などがこのスケールに含まれる。

総観気象学の主要な目的は、これら総観スケールの諸現象の動きや発達過程を観測し、予測することにある。日々のニュースや報道で目にする天気図における気圧配置は、こうした観測と解析の結果として発表される代表的な成果物である。

気象学における位置づけと歴史

気象学の歴史的発展のなかでも、総観気象学は最も古くから扱われてきた分野の一つである。現代の天気予報においては、コンピュータを用いて総観スケールでの大気の変化を数値的に求め、その結果を多様な手法で解析して予報が組み立てられるため、気象学の諸分野のなかでも比較的理解度が高い領域とされている。

総観スケールの現象を記述するために用いられる基本方程式系はプリミティブ方程式と呼ばれ、天気予報の基礎をなす最も重要な方程式であるとともに、学術的な研究においても広く用いられている。

関連する気象学の分野

総観スケールに対して、より小規模な現象を扱う分野としてメソ気象学が存在する。積乱雲や集中豪雨といった現象はメソ気象学の領域に属し、しばしば激しい荒天や局地的な気象災害を引き起こす。規模が変わるにつれて周囲の環境条件も変化するため、総観気象学とはやや異なる方程式系が適用される。

よくある質問

総観気象学とはどのような学問ですか?
気象学の一分野であり、1000キロメートルから1万キロメートル程度の広がりを持つ「総観スケール」の気象現象を対象として、その動きや発達を観測・予測する学問です。
総観スケールに含まれる具体的な気象現象は何ですか?
高気圧、低気圧、前線、台風などが総観スケールの現象に該当します。
プリミティブ方程式とは何ですか?
総観スケールの現象を記述するための方程式系であり、天気予報の基礎となる最も重要な方程式として研究や予測に用いられています。

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参考文献

  • 「総観気象学」コトバンク(https://kotobank.jp/word/総観気象学、2022年3月7日閲覧)。