佐々木正:日本の電子産業を牽引した「ロケット・ササキ」
📌 主なポイント
- ✓1915年生まれ、2018年に102歳で死去した日本の電子工学者。
- ✓シャープの副社長として、MOS-LSIを採用した小型電卓の開発を主導した。
- ✓孫正義やスティーブ・ジョブズの事業展開に重要な助言や支援を行った。
- ✓IEEE名誉会員であり、NASAからアポロ功労賞を授与されている。
佐々木正(1915年5月12日 - 2018年1月31日)は、日本の電子工学者であり、シャープ株式会社の元副社長として知られる人物です。その先見性と圧倒的な行動力から「ロケット・ササキ」の異名で呼ばれ、電卓の小型化や半導体技術の普及において世界的な功績を残しました。
経歴と初期のキャリア
島根県浜田市に生まれ、旧制台北高等学校を経て1938年に京都帝国大学工学部電気工学科を卒業しました。戦時中は川西機械製作所(後の富士通)に勤務し、レーダー技術の研究に従事しました。戦後は神戸工業(現:デンソーテン)を経て、1964年に早川電機工業(現:シャープ)へ転進しました。
技術革新への貢献
佐々木は、MOS-LSI技術をいち早く電卓に応用し、ハンディ型電卓の実現に大きく貢献しました。この技術は後にアポロ12号の着陸船にも採用され、NASAから「アポロ功労賞」が授与されています。また、世界初のマイクロプロセッサであるIntel 4004の開発においても、ビジコン社の計算機開発を通じてインテル社との橋渡し役を果たし、重要な役割を担いました。
「ロケット・ササキ」の由来
「ロケット・ササキ」という異名は、当時シャープの電卓用LSIを供給していたノースアメリカン・ロックウェル社の経営陣が、佐々木の驚異的なスピード感と挑戦的な姿勢を称えて贈った漫画に由来します。世界中を飛び回り、常に技術の最先端を追い求める姿がロケットに例えられました。
起業家との関わり
佐々木は、孫正義とスティーブ・ジョブズという二人の偉大な起業家の恩人としても知られています。孫正義に対しては、初期のソフトウェア開発支援や資金調達の保証人となるなど、ソフトバンク創業期を支えました。また、アップルを追放されていた時期のジョブズに対しては、携帯型IT機器の未来について助言を行い、後のiPhone開発のヒントを与えたとされています。
晩年
2018年1月31日、肺炎のため102歳で死去しました。その生涯を通じて、日本の電子産業の礎を築き、多くの後進を育成しました。
よくある質問
「ロケット・ササキ」という異名の由来は何ですか?
佐々木正はIntel 4004の開発にどう関わりましたか?
孫正義氏との関係はどのようなものですか?
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参考文献
- 読売新聞 2018年2月3日 38面
- 日本経済新聞「世界が頼った『世紀のイノベーター』」2018年2月13日
- 東洋経済オンライン「ジョブズが憧れたロケット・ササキ最強伝説」2016年5月28日
- 日経エレクトロニクスdigital「97歳の今だからこそ シャープの恩に報いたい」2012年10月29日