哲学
対象(哲学における概念)

哲学における「対象」の概念や歴史的背景、アレクシウス・マイノングの対象論などを解説する百科事典記事。
📌 主なポイント
- ✓対象は、認識や意志などの意識や行為が向けられるものの総称である。
- ✓語源はラテン語の「objectum」に由来する。
- ✓アレクシウス・マイノングは、存在・非存在に関わらず考察する「対象論」を提唱した。
対象(たいしょう、英語: object、ラテン語: objectum)とは、認識、意志、欲求といった意識や行為が向けられるものの総称である。広義には客体と同一視されることもあり、日常的には目標物や相手という意味でも用いられる。主題に対立し、物質的なものから精神的なものまで、あらゆる存在や概念が対象となり得る。
哲学における対象の概念
哲学において「対象」の概念は多様であり、認識する主体との相関関係においてさまざまな議論がなされてきた。そのため、一義的な定義を与えることは困難である。物質的な実在だけでなく、抽象的な概念や思考の所産も対象に含まれる。

マイノングの対象論
哲学史上の重要な展開の一つとして、オーストリアの哲学者アレクシウス・マイノングが提唱した対象論(Gegenstandstheorie)が挙げられる。マイノングの対象論では、現実に存在するものだけでなく、存在しないものや架空のものであっても、それが思考の対象となり得る限りにおいて考察の対象とすることを重視した。
よくある質問
哲学における「対象」とは何ですか?
認識や意志といった意識や行為が向けられるもののことであり、物質的なものから心的なもの、抽象的なものまであらゆるものが含まれます。
マイノングの対象論の特徴は何ですか?
実在の有無にかかわらず、思考や言明の対象となるあらゆるものを哲学的な考察の範疇に含める点に特徴があります。
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参考文献
ブリタニカ国際大百科事典 小項目版 (TBSブリタニカ, 1993年)
日本大百科全書 (小学館, 1994年)