日本の地理
玉名平野の地理と特徴
熊本県北部に広がる玉名平野の地理的特徴、菊池川流域の三角州や干拓の歴史、農業について詳しく解説する百科事典記事です。
📌 主なポイント
- ✓玉名平野は熊本県北部の菊池川下流域に広がる沖積平野であり、国土地理院の地勢図では「菊池平野」と表記される。
- ✓三角州平野の面積は約57.24平方キロメートルであり、その72%が江戸時代以降の干拓地である。
- ✓1961年から1964年にかけて土地改良事業が行われ、優良な水田地帯として整備された。
玉名平野(たまなへいや)は、熊本県北部に位置する平野である。菊池川の河口から約12km遡った白石堰付近の狭窄部から下流にかけて広がり、段丘および沖積低地(沖積平野)を形成している。なお、国土地理院の地勢図では「菊池平野」の名称で扱われている。
地理と地形
玉名平野の主要部は、菊池川の下流域に発達した典型的な三角州平野によって構成されている。この三角州平野の面積は約57.24平方キロメートルであり、その広さの72%は江戸時代以降に行われた干拓地によって占められている。
三角州平野のほか、北東部には谷底平野が広がっており、右岸側の平野は「玉名牟田」、左岸側の平野は「梅林牟田」と呼ばれている。これらは玉名平野全体の面積の約14%を占める。また、平野の周囲の地形として、菊池川の右岸にあたる玉名地域の後背には小岱山がそびえ、左岸にあたる横島地域の後背には金峰山や国見山が位置している。
交通
平野の北部を国道208号が東西に横断し、南部には国道501号が東西に走っている。また、鉄道網としては、平野の北側を九州新幹線と鹿児島本線が東西に通っている。
農業と土地利用
1961年(昭和36年)から1964年(昭和39年)にかけて実施された大規模な土地改良事業により、一帯は整備された優良な水田地帯へと生まれ変わった。現在では水田農業に加え、裏作を活用したイチゴやトマトなどの栽培が盛んに行われている。
主な河川
- 菊池川
- 唐人川
関連自治体
- 玉名市
- 長洲町
よくある質問
玉名平野はどこに位置していますか?
熊本県北部に位置しており、菊池川の河口から約12km遡った白石堰付近の狭窄部から下流に広がっています。
玉名平野の面積の大部分は何で占められていますか?
平野の主要部である三角州平野の面積のうち、約72%が江戸時代以降の干拓地によって占められています。
玉名平野ではどのような農業が盛んですか?
1961年から1964年の土地改良事業によって優良な水田地帯となり、稲作のほか、裏作としてのイチゴやトマトの栽培が盛んです。
関連記事
熊本平野八代平野菊鹿盆地菊池川
参考文献
第9章 九州地方の地下水 6.玉名平野 - 公益社団法人日本地下水学会、2024年9月19日閲覧。 / 規工川宏輔「熊本県菊池川下流域における農業水利組織の展開過程」『熊本大学教育学部紀要,人文科学』第43号、熊本大学、1994年、1-12頁。