日本の河川
佐賀県の二級河川:玉島川の地理と歴史的背景

佐賀県唐津市を流れる二級河川・玉島川の地理的特徴、万葉集などの歴史的背景、治水事業や水道水源としての役割について解説します。
📌 主なポイント
- ✓玉島川は佐賀県唐津市東部を流れる延長16.31kmの二級河川である。
- ✓『肥前国風土記』において、神功皇后が鮎釣りで吉凶を占った伝承の舞台とされる。
- ✓『万葉集』に玉島川や鮎釣りに詠まれた数多くの歌が残されている。
- ✓流域の中山間地域には観音の滝などの観光名所が存在する。
玉島川(たましまがわ)は、佐賀県唐津市東部を流れる延長16.31km、流域面積103平方キロメートルの二級河川である。旧浜玉町および旧七山村の中心部を流れ、西側を流れる松浦川とともに唐津平野を形成している。

地理と自然環境
福岡県との県境に位置する脊振山地の女岳と獅子舞岳の間に源を発し、南方向へ流れる。水源付近は二級河川一貴山川との分水嶺となっており、荒川峠と呼ばれる。流域に沿って国道323号が並走し、平野部や馬川付近に至ると流れを西へと変えて複数の支流を合わせる。


旧七山村の中心部にあたる滝川との合流地点周辺には、鳴神温泉街や日本の滝百選に選ばれた観音の滝といった観光名所が存在する。


中流域には九州電力の玉島発電所が置かれているほか、簗場付近から下流の唐津平野にかけてはビニールハウスが密集する農業地帯が広がり、みかん栽培などが盛んに行われている。

下流部では横田川などの支流と合流し、唐津湾(玄界灘)へと注いでいる。

小川との合流点など、各所で周辺環境に配慮した河川整備や橋梁の整備が進められている。

歴史的背景と伝承
『肥前国風土記』には、神功皇后が三韓征伐の前に鮎釣りを行って吉凶を占ったという伝説が残されており、そこで記される「松浦川」は現在の松浦川ではなく玉島川を指すものと伝えられている。また、大伴旅人をはじめとする多くの歌人がこの地を訪れており、『万葉集』には玉島川や鮎釣り、松浦佐用姫伝説にまつわる数多くの歌が収められている。
よくある質問
玉島川の延長や流域面積はどのくらいですか?
玉島川の河川延長は16.31km、流域面積は103平方キロメートルです。
玉島川と歴史的な関わりの深い古い書物は何ですか?
『肥前国風土記』や『万葉集』に記述や関連する歌が残されています。
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参考文献
玉島川水系河川整備計画(平成13年1月、佐賀県) / 万葉集と松浦地方(唐津市公式情報)